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親子で学びたい。我が子に伝えたい。そんな気持ちになれる、やる気が出てくる世界の言葉。歴史上の偉人や名著からピックアップ。その言葉はどうして出てきたのか、お伝えしていきます。
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最近、無邪気に夢を語る子どもが減っているように思います。
はたして私たち大人は、子どもたちにワクワクする夢を見せてあげられているのでしょうか?
子どもの頃、こうなるといいなぁと思い描いた「夢」――夢がかなったという親御さんもいる一方、夢を見ては「そんなことあるわけがないよ」と自ら否定しつづけて、ここまできてしまったという方もいるかもしれません。
もし親御さんが、夢に対して否定的な心持ちでいたとしたら。お子さんも「夢なんか見ても叶わないよね…」と、あっさり諦めてしまうかもしれません。そうなると、かなう夢もかなわないものです。
一旦そういった思考はやめて、新たな気持ちでお子さんと向き合ってみませんか?
お子さんが未来への夢を思い描く。その後押しをするお母さんのために、この名言はお役に立つかもしれません。
If you can dream it,
you can do it.
それを夢見ることができるならば、あなたはそれを実現できる。
ウォルト・ディズニー
この名言は、ディズニー映画で有名な、ウォルト・ディズニーの言葉です。
ウォルトは1901年、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴで生まれました。
ウォルトが4歳の時に、一家はミズーリ州の小さな町、マーセリンに農園を買って移り住みました。大都市シカゴと違い、静かで安全で自然豊かで、たまの刺激といえばサンタフェ鉄道の列車が町を通り過ぎるときくらい。それをウォルトは目をキラキラさせて見送ったものでした。
ウォルトは絵を描くことも好きで、近所の人に絵を描いてはプレゼントしたりしていたそうです。
そんなのどかな田舎暮らしを心から楽しんだものでした。
しかし、父親が身体を壊して農作業を続けられなくなったことから、1910年、一家は農場を売り払ってミズーリ州のカンザスシティに引っ越しました。
ウォルトは自然いっぱいだった小さな町をよく恋しがっていましたが、すぐに都会にも魅了されてゆき、友達も増えました。
好きな絵も描き続けていて、パラパラ漫画を作っては妹ルースを楽しませる優しい兄でもありました。
好きな絵で、人を喜ばせたい、楽しませたい。それが喜び。この気持ちが、彼が手がけたアニメーションの原型であり、原点でした。
1917年にはシカゴに移り高校に入学、その後1年間従軍しシカゴに戻りますが、戦争での刺激的な経験から学校に戻る気もなく、父の勧める工場勤務にも全く興味が湧かず。
やはり漫画を描くアーティストになりたい! と主張。
父の反対に遭いますが、ウォルトは強い決意を持って夢に向かって邁進するのです。
厳格な父の代わりにいつもウォルトの味方になってくれていた、言わば親代わりともいえる兄はそのころ銀行勤めをしていました。
兄から「職場近くのアートスタジオがスタッフを募集している」と聞いたウォルトは早速出かけ、スタッフとして就職。後にウォルト・ディズニー・カンパニーのアニメーターで特殊効果技師となるアブ・アイワークスと出会い、親友になります。
その後、紆余曲折あれど、ウォルトと兄とで設立した会社、ウォルト・ディズニー・カンパニーで、ウォルトとアイワークスはさまざまな夢のあるディズニーアニメーションや、実写映画を精力的に製作していき、現在の大成功を収めたのです。
好きなことは漫画を描くことだと確信し、それを仕事につなげていきたい! と父の反対に遭っても夢を見続け、アニメーションを製作。夢をかなえたウォルト・ディズニー。
この名言は、そんな彼ならではの名言だと言えるでしょう。
いまや世界中の人々が、ディズニーリゾートでディズニーの夢の世界を楽しんでいます。ウォルトのメッセージが随所に散りばめられているからこそ、人々は勇気をもらえ、幸せな気持ちになれるのかもしれませんね。
余談ですがワールドバザールの窓ガラスなど、ディズニーリゾートでは、そんなニュアンスの名言がさりげなく記されていたりもするのですよ。
また、ウォルトが幼い頃に住んだウォルトの心の故郷マーセリンは、アメリカディズニーのメインストリート、また東京ディズニーランドのワールドバザールに再現されてたり、小学生の頃に読んだ作家マークトゥエインのミズーリ州での少年時代がウォルトと似ていたことから、ディズニーランドの船はマークトゥエイン号と名付けられていたり。
夢見ることへの迷いや不安を拭い去り、はっきりと夢見るように「やる気」にさせてくれるこの名言。
世の中のどんな業績も、はじまりは個人の夢から。自分の夢に向き合い、追い続け、努力し続けることで、夢は夢じゃなくなり現実になるんだよ、と教えてくれているのですね。
参考文献
ウォルト・ディズニー すべては夢みることから始まる
PHP研究所(PHP文庫)
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この記事を書いた人
天久 美海(あめく みう)
中学受験にて私立女子中高一貫校に入学、6年間を過ごす。
大学受験にて医療系学部に進学、在学中は勉学の傍、家庭教師として小学生から中学生までの多数を指導。
海外旅行を好み、卒後、数年働いて後にはカナダに半年留学。
医療系に長らく従事し、現在は、医療、教育、語学ジャンルの執筆を主としたワークスタイル。
個性が全く違う、それぞれ可愛い二人の小学生のママでもある。
悩みをさらっとでも打ち明けられる親以外の大人がいた事で救われた過去から、自身も誰かのそういう大人になることを心に誓い、細々ながら活動中でもある。