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やる気を出すためにはリフレッシュが大切。そうは言っても、幼い子どもを持つ社会人のみなさんにとって、息抜きできる機会は非常に少ないかもしれません。
そんなあなたに温泉のすすめ!
大人も子どもも関係なく楽しめる場所、それが温泉です。
さまざまな視点から、やる気が自然と湧き出してくるような全国の温泉地を紹介します。
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温泉に行くと、「地獄」「地獄谷」などの言葉を耳にすることがあるかと思います。火山性温泉の熱源となっている火山活動が活発な場所は、ガスや地熱などの影響で植物が育ちにくく、岩肌むき出しの殺伐とした景観となるため、このような名称で呼ばれているのです。
北海道の登別温泉や群馬県の草津温泉、秋田県の八幡平温泉郷など、全国のさまざまな温泉地で、この「地獄」を観察することができます 。
その一方で、温泉を「極楽」あるいは「聖域」として、信仰の対象にする人々がいることをご存知でしょうか。
この温泉信仰は、山岳修験者や仏教僧によって見出されました。山林を巡って修業する彼らにとって、温泉は仏事や修行生活、身を清める湯垢離の場だったのです。『奥の細道』で著名な松尾芭蕉は、山岳修行の聖地・出羽三山で「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」の句を残しています。
この温泉信仰を色濃く残す温泉が、首都圏から近い箱根の山奥に現存しています。
それが、「姥子温泉 元湯 秀明館」です。
姥子温泉といっても、この「秀明館」は高度成長期以降に近隣でボーリング開発された宿ホテル群とは区別され、江戸時代以前から「姥子の湯」として親しまれてきた一軒宿の湯治場です。
「金太郎のかよい湯治」の別名を持つ館の裏手には、金太郎の母親とされる姥を祀った山姥堂や箱根権現社のほか、眼病快癒御礼の奉納幕や石仏が残される薬師堂があります。
筆者が秀明館を訪れた時に感じたのは、寺社や教会などを訪れた時に感じるあの神聖な雰囲気。声を出すこともためらわれるような不思議な緊張感がありました。
浴場は、携帯の持ち込みはもちろん、シャンプーや石けんなどの使用が禁止されています。また、日によって温泉の湯量が増えたり、温度が高くなったりすることもあります。その上、湯枯れする時期や水道管が凍結する時期もあり、臨時休業する場合もあるそうです。
筆者は、秀明館の自然にまかせたこのスタイルこそが、本来の温泉の味わい方であると感じました。人が極力手を加えず、湯と自然に感謝する。温泉信仰の神髄が、ここにあります。
とは言え、体を洗わずにそのまま湯に浸かることに抵抗がある人も多いかもしれません。そういった場合は、近隣の温泉に入ってから訪れるのをおすすめします。また、秀明館を訪れる際は、必ずウェブサイトなどで営業状況を確認しましょう。
あなたも温泉の聖地・姥子温泉で、身も心も洗われる思いにどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか。
【所在地】神奈川県足柄下郡
【成分】単純温泉
【pH/温度】3.4/51.3℃
【照会先】 姥子温泉 秀明館|金太郎のかよい湯治
今回の「やる気の源泉」まとめ
① 温泉の聖地で心身の穢れを洗い流す
② 自然の流れに身を任せる
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この記事を書いた人
勝部晃多(かつべ・こうた)
やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。
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