新納一哉さん、ゲーム開発にかける想い「やりたい気持ちに、ウソをつきたくない」
2020.07.29
仕事・働き方
2021.02.10
地球人を笑顔にする(侵略する)ためにやってきたアンダーバー星の国王。歌手、YouTuber。2009年にニコニコ動画へ投稿したボーカルカバーをきっかけに音楽活動を開始。楽曲の歌詞・MVをフリーにアレンジした「フリーダムバージョン」と、歌唱力の高さを活かした「フツーダムバージョン」を使い分ける手法で多くのファンを獲得する。数々のライブやイベントに参加するなど精力的な活動を行い、現在、YouTubeの累計再生回数は1億5000万回を超える。2019年には7thアルバム『ダバランティス』を発表。__(アンダーバー)Official Websiteはこちら
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やる気ラボの勝部です。
__(アンダーバー)さん、本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
早速ですが、__(アンダーバー)さん。
__(アンダーバー)さんのプロフィールを拝見したのですが、地球人じゃないというのは本当ですか?
おっしゃる通り、僕は地球から20㎝離れたところにあるアンダーバー星の国王です。アンダーバー星の繁栄のため、地球を征服するという目標の元、地球にやってきました。
え、征服…。悪い宇宙人なんですか!?
とは言っても、圧政的な侵略はアンダーバー星の望むことではないので安心してください(笑)
アンダーバー星の目的は、この顔のマークのようにいろんな人たちを笑顔にしていくこと。世界中のすべての人たちに笑いが広がっていったら、侵略ミッションが完了したということになります。だから、僕はこの星の人々に笑顔を届けるために日々活動しているんです。
そんな素敵な侵略ならぜひお願いします(笑)
でもどうして、侵略の手段にネットでの活動を選ばれたのですか?
いやあ、僕もネットという形で侵略が進んでいくとは思っていませんでした。もともと、絵や演技といった表現活動が好きだったので、そういうのを使って世界を笑顔にできればいいなというビジョンはありましたけど…。
何がきっかけで、ネットでの音楽活動を始めたのでしょう?
楽しみたいという気持ち1本でしたね。
当時のニコニコ動画には「みんなでおもしろおかしく盛り上がっていこう」というお祭り騒ぎのような雰囲気があって、僕もそれを一視聴者として見ていたんですけど、見ているうちに「自分も混ざりたい」「楽しみたい」という気持ちが強くなっていったんです。
居ても立っても居られなくなって、初めて投稿したのが2009年10月。その時の動画が「フリーダム(替え歌)」でした。この「フリーダム(替え歌)」というスタイルは、今でも続けています。普通に歌うよりもみんなで楽しめるんじゃないかと思ったのが、このスタイルを始めたきっかけでした。
__(アンダーバー)さんといえばフリーダム。しかし、10年以上もこのスタイルを貫かれていたとは…!
それでは、投稿を始めてすぐに「これで生きていこう」と思われたのですか?
それは、ぜんぜん思ってもみませんでしたね。遊びの感覚というか、全力でただただ楽しんでいただけでしたから!
しかし、今ではそれがお仕事になったわけです。
趣味がお仕事に変わったターニングポイントなどはありましたか?
今はYouTubeでいえば広告収入や企業タイアップなど、明確なものがあるのでわかりやすいんですけど、当時はそういうものがなかった時代なので、それだけで生きていこうという発想すらなかったです。CDを自分で作ったりだとか、グッズを作ったりだとかそういうことをやってはいましたけど、お小遣い程度にしかならないし、もちろんそれだけで生活できるわけではなかったので、本当に趣味の延長線上というような感覚でした。
それを続けていたら、ありがたいことにCDを買ってくれる人が増えていき、徐々に今の活動につながっていきました。だから、どのラインとかは特になく、気づいたらという感覚ですね。日常の時間が、気づかないうちにだんだんと活動メインになっていったという感じです。
それでは、今でも特にお仕事という意識ではなく、趣味の続きという感覚で活動されているというわけですね。
しかし、いくら好きなことでも、長年続けていると楽しいことばかりではないと思います。__(アンダーバー)さんは、挫折したり、あきらめそうになったりしたことはありませんか?
やっぱり、動画が伸びないという経験はたくさんあったので、どうしようかなと悩んでしまったこともあります。
でも、そのたびに「自分が楽しいことはなんだろうか?」「やりたいことは何だろうか?」という考えに戻ってくるんです。そこで「自分は今楽しんでいないんだな」ということに気づいたら、自分が楽しめる方向に軌道修正するようにしています。伸びるとか、人気が出るというものよりかは、本当に自分が情熱をそそいでやれること、それを悩む都度、新しく見つけてトライするようにしているんです。
例えばどんなことでしょうか?
「フリーダム(替え歌)」から離れてオリジナル曲にトライした時期もありますし、
普通に歌う「フツーダム」をメインにしていた時期もあります。
また、ライブをメインに活動してみたり…本当にさまざまです!
僕は、楽しめていないと感じたときは新しいことに挑戦するチャンスだと思っているんですよ。
素敵です。発想の転換が大切、と。
それは、動画のネタを考えるときも同じです。「次のネタ、何にしようかな」と悩んだりすることはあるんですけど、そんな時は自分が楽しめるネタというものを探すようにしています。
例えば、トレンドに乗ったものを投稿することで伸びることはあるかもしれないですけど、たまたま自分が思いついたものを投稿する方が、やっぱり笑ってくれる人が多いのかなって思うんです。
それはどうしてですか?
自分が気の乗らないものを作ったら、ファンにとってもそんなに響かないものになってしまうと思うんです。まずは、自分が楽しむこと。これが、人を笑顔にさせるための最善の方法だと思っています。
だから、僕は悩んだり落ち込んだりするたびに、「自分が楽しいことはなんだ?」ということを、とにかく考えるようにしていますね。
なるほど。確かに、人が本気で楽しんでいる姿は魅力的ですものね。
__(アンダーバー)さんにとって、この国の人々を「笑顔」にすることにどのような意味がありますか?
笑顔が増えると、単純にうれしいんです。そういったものがアンダーバー星の繁栄にもつながりますし、僕自身のやりがいや生きがいにつながっています。「おもしろい」「楽しい」、そういった純粋なコメントが僕自身を笑顔にしてくれていますね。
笑顔の連鎖が国の発展につながる、と。
そうです。
そして時には、僕の動画を見て「明日からも頑張っていこうと思えました」という声をいただくこともあります。おこがましい話かもしれないですけど、それだけいろいろな人たちを助けることができているのかと思うと「もっともっとできることがあるのではないか」と、さらにやる気がわいてくるんです。
ファンの笑顔やメッセージが、さらなるモチベーションにつながっているのですね。
__(アンダーバー)さんのように、1つのことをモチベーションをもって続けるためにはどうしたらいいですか?
このお仕事に関して言えば、「再生回数を伸ばしたい」とか「有名になりたい」という気持ちでやっていると、どうしても活動をしているうちに不安というものが大きくなっていくと思うんです。でも逆に、「自分が楽しい」ということをメインにしていると、不安だけれども、やっていることの方が楽しすぎて不安な気持ちは薄れてしまう。自分が満足しているから投稿しているだけというか、「ああ楽しかった。次も作ろう」、そういう気持ちにシフトしていけるはずなんです。
なるほど。その考え方は勉強などにも通じることですね。
そうですね。勉強が嫌いな人もいるけど、好きでやっている人もいる。ということは、必ず勉強にもおもしろさを感じるポイントがあるはずなんです。今は自分にとってやりたくないことかもしれないけど、見方を変えたらきっと楽しめるんですよ。
だから、気分が乗らないことがあっても、小さくてもいいので楽しめるポイントを見つけていくことが大切。それは面倒くさいし難しい作業かもしれないですけど、自分と向き合うことで、すべてのものを楽しめる見方が発見できると僕は思っています。
__(アンダーバー)さんご自身も、嫌いなことが好きなことに変わった瞬間などはありましたか?
僕もアルバムを作っている最中に、ネタがまるで思いつかなくなったことがありました。発売日と納期はどんどん迫ってくるという状況。へとへとで「投げ出したい」と思いかけることもありました。
でも、やっぱりそういう時に「自分が作りたい音楽ってなんだろう」と、自問自答してみる。いろいろなジャンルの音楽を聴いて、好きになれるものを探してみる。そういった作業の中で、「これなら楽しめそうだ」と思えるジャンルに出会えたんです。
楽しさは、面倒くさい作業や過程からも見つけられることがある、と。
いちばんは、どういうものに自分はワクワクを感じるのかということを、自分で知ることが大切なんですよね。できたら楽しいことってたくさんあるじゃないですか?自分の知らない意外な一面を知れるという意味では、「自分が楽しいと思える事」を紙に書き出してみることは重要かなと思います。
自分と向き合い、自分を知ること。非常に大切なことですね。
最後になりますが、__(アンダーバー)さんの今後の目標を教えてください。
まずは、自分がこれからも楽しんでやっていくこと。そして、さらなる地球侵略を推し進めていきたいと思います。
日本はもちろん、イタリアや韓国、オーストラリアやアメリカなどからもメッセージが届くこともあるんですが、世界規模で見ればまだまだ。これからももっともっと、アンダーバー星の笑顔侵略を頑張りたいと思います!
ありがとうございました!
これからも__(アンダーバー)さんの世界征服を期待しています。
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この記事を書いた人
勝部晃多(かつべ・こうた)
やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。
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