新納一哉さん、ゲーム開発にかける想い「やりたい気持ちに、ウソをつきたくない」
2020.07.29
仕事・働き方
2020.10.23
【所属】 法政大学
【出身地】 神奈川県綾瀬市
【ポジション】 投手
【身長/体重】 183センチ/92キロ
【投打】 右投げ右打ち
【生年月日】 1998年6月3日
【プロフィール】平塚学園高校を経て法政大学に入学。恵まれた体格から繰り出される最速155キロのストレートが最大の持ち味。二季連続で防御率1点台を記録するなど安定感も魅力で、左のエース・鈴木昭汰と共に2020春季リーグ戦優勝に貢献した。同校の副主将を務めており、チームのまとめ役としても活躍。NPBドラフト2020年では楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受けた。
――初めに、高田投手と野球との出会いについて教えてください。
小学校 2年生の時に、友達に誘われたのがきっかけで始めました。
――野球のどんなところに魅力を感じ、続けてこられましたか?
野球はチームスポーツですが、その中でも一対一の戦いがメインの競技で、特にピッチャーは試合の勝敗を左右する重要なポジションなのでやりがいがとてもあります。
練習やトレーニングはつらかったり苦しかったりすることが多いのですが、試合で勝った時やピンチを抑えた時の喜びや達成感がとてもあります。逆に打たれたり負けたりすることは、とても悔しいです。さらに、たった一球で試合の勝敗が分かれてしまうこともあり、試合が終わるまで何が起こるかわからないことも魅力の1つです。
――法政大学野球部に進学したきっかけを教えてください。
大学進学にあたり、東京六大学にとても魅力を感じていて、高校の監督や先輩が出身だったこともあり法政大学に進学することとなりました。
――この大学に入学して良かったと思うことはありますか?
法政大学は毎年全国から有名な選手が集まってきます。ですから、個々の能力がとても高く、他の大学よりも試合に出ることがとても難しかったと感じています。
法政大学には、僕が2 年生の時からピッチングコーチがいないんです。そのため、技術面や投球フォームなど自身で試行錯誤しながら練習する機会がとても多く、良い意味で自分で考えながら練習出来たことが 4 年間の成長につながっていると思っています。
――今秋には自己最高の155キロを記録するなど、高田投手のこの1年間での成長は目を見はるるものがあります。コロナの影響もあり調整等も大変だったかと思いますが、なにがこの飛躍につながっていると思いますか?
4 年生になったこの 1 年間は、今までの 3 年間で作ってきた体の力を、どう投球に活かすかということを考えながら練習していました。
ブリッジや倒立などで自分の体のバランスや軸を見つけたり、ジャベリックスローで下半身からの連動性や上半身の使い方を身につけたりなど、重さを使ったトレーニングだけではなく自分の体を使ってのトレーニングを取り入れました。
そうすることで、自分の頭で描いた体の動きと実際の体の動きを一致させていくことができ、イメージ通りのフォームで力を伝えられたボールが投げられるようになってきたと思っています。
――なるほど。4年間の努力が、150キロ超えを連発するストレートの基盤になっていたのですね。
その中でも、いちばんはメンタル面が大きく変わったことが成長につながっていると感じます。
試合の時の期待や不安など、自分が今何を感じているのかを客観的に見られるようになったことで、マウンドでの気持ちの浮き沈みがなくなって好不調の波が少なくなったと思っています。
――現在の結果は、自分の身体と心にしっかりと向き合った結果、と。自己分析のたまものなのですね。
はい。そして、鈴木※の存在はとても刺激になりました。「負けたくない」と思うと共に、一緒に切磋琢磨しながら過ごせて、良い関係が築けていると思います。
※【関連記事】鈴木昭汰 法政大学で味わった挫折と成功。感謝を胸に
――しかし、ここまで順風満帆だったというわけではないと思います。野球をしていて大変に思ったこと、モチベーションが下がってしまったことはありませんか?
野球をしている中で、トレーニングなどきついことはたくさんあります。「やりたくないな」と思う時はありますし、「これ意味あるのかな」「逃げたいな」と思う時ももちろんありますよ。
――そんな時、高田投手はどうやってモチベーションを保っていますか?
人間誰しも、やる気がある時もない時も必ずあります。でも、そこでその場の感情に流されてしまい「やっておけばよかったな」って後悔するのは僕はとても嫌なんです。だから僕は、1 日1 日後悔しない、「今日もやり切った」と思える行動や練習をすることを意識しています。
自分の目指している目標が例えばプロの選手なのであれば、プロになるために必要だと思うならやればいいですし、「必要がない」と心の底から思うのであれば、やらないというのも1つの正解だと思います。
そういった悔いのない 1 日の積み重ねが、試合をする時の自信になったり、いざという時にパワーをくれたりするんです。すべて自分の力になると思って、練習していけばいいのかなと思います。
――高田投手はドラフト候補の中でもひときわ存在感を示しています。NPBでの活躍に向けて、これから伸ばしていきたいポイントを教えてください。
自分の武器はストレートです。その中で変化球にも磨きをかけたいと思っています。今よりさらに、変化球でカウントが整えられたり空振りが取れるようになったりすればストレートもより活きてきますし、優位にピッチングができると思います。
さらに、軸であるストレートももっと球速やパワーを追求していきたいと思っています。また、コントロールやフィールディングなども含めてまだまだレベルアップ出来ると感じています。
――最後になりますが、「やる気が出ない」「やりたいことがみつからない」といった読者の皆さんにアドバイスをお願いします。
やる気が出ない時に無理やりやる気を出そうと思ってもなかなか難しいですし、そういう時は思い切って1回休んでみてオンオフをはっきりさせることも手だと思います。
やる気が出ない時もそうですが、やりたいことが見つからない時は「自分が心から楽しんでできることは何なのか」、それを見つけることが大切だと思います。
それは「プロになる」「あんな仕事がしたい」といった大きなものではなくてもいい。無理にゴールとなる目標を立てるのではなく 、「○○をしている時が楽しい」などほんの小さなことで良いので、1 日や 1 カ月など短期間で出来るような小さなことを、まずはやりたいこととして生きてみることから始めると良いと思います。
――高田孝一投手、ありがとうございました!
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この記事を書いた人
勝部晃多(かつべ・こうた)
やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。
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