新納一哉さん、ゲーム開発にかける想い「やりたい気持ちに、ウソをつきたくない」
2020.07.29
仕事・働き方
2020.10.20
【所属】 法政大学
【出身地】 茨城県土浦市
【ポジション】 投手
【身長/体重】 175センチ/81キロ
【投打】 左投げ左打ち
【生年月日】 1998年9月7日
【プロフィール】 常総学院高校を経て法政大学に入学。伸びのある直球と鋭く曲がるスライダーを軸に三振を奪う強気の投球スタイルが持ち味で、同校のエースとして活躍。先発はもちろん、リリーフとして起用される機会も多く、大車輪の活躍でチームの2020春季リーグ戦優勝を支えた。完成度の高い投球術が評価され、千葉ロッテから1位指名を受けた。
――初めに、鈴木投手と野球との出会いについて教えてください。
野球との出会いは小学1年生の時です。
実は、特に野球をやりたいという訳ではなかったんです。家で両親に「土日ぐうたらしているくらいなら何かやりなさい」と言われ、たまたま学校に行ったら野球がやっていて、混ぜてもらって…という形で自分の野球人生が始まりました。
――偶然の出会いだったのですね。なぜ、ここまで続けてこられたのでしょう?
当時はここまで続けるとは思っていませんでした。でも、やっていけばやっていくほど野球が楽しくなりました。自分には野球しかないというか、そういう気持ちになったんです。
どのスポーツも同じだとは思うのですが、野球の魅力はやっぱり勝ち負けがあること。一つの勝利や敗戦に一喜一憂できるところです。勝ちたいし、負けたくないから練習するので、勝った喜びはすごくありますね。自分がここまで熱中しているのは、それがすべてだと思います。
――法政大学野球部に進学したきっかけを教えてください。
自分は高校生の時からプロ志望だったのですが、自分の実力はまだまだだということを知り、大学野球で力をつけてプロに行きたいと思ったんです。その中でも伝統ある東京六大学野球でやりたいと思っていた時に、声をかけていただいたのが法政大学でした。
法政大学には、レベルの高い選手が沢山いて自分は2年生の時に試合に出られず、挫折を味わいました。「このままではプロに行けない」という危機感もありました。
でもやはり、「野球をやらせてくれている両親の期待に応えたい」「絶対に負けたくない」と思いが強くあったんです。今ここまで成長できたのは、その気持ちがあったからだと思っています。法政大学で得られた経験は、自分が成長するために欠かせない4年間だったと思います。だから、法政大学に入ってよかったです。
――法政大学では、常総学院高校時代の先輩で現在はプロ野球・広島で活躍する宇草孔基選手ともプレーを共にされました。彼の存在は大きかったのではないでしょうか?
自分は、焦ったり熱くなったりすると周りが見えなくなってしまう時があるんですが、そのような時に宇草さんには「昭汰は練習しているから大丈夫だよ。自信、持っていけ!」という言葉をかけていただきました。その言葉にとても助けられ、自分の成長につながっています。宇草さんは、尊敬している先輩です。
――試合に出られなくてきつい思いをしたというお話がありました。しかし、鈴木投手はそれを成長につなげた、と。つらい時、どのようにやる気をだして頑張ってきたのでしょうか?
自分は大学2年の時に同級生が活躍している中、何もできずにくすぶっていた時期がありました。そのときは本当に辛かったですし、心が折れていたと思います。同級生の投げる姿を見て嫉妬し、悔しい気持ちに何度なったかと思うと、今でも辛いです。
そんな時って、「野球がつまらないな」とか、「やめたいな」というふうに思ってしまうかもしれません。でも、そこであきらめてしまうのは間違いだと思ったんです。今、自分たちは自分の力だけで野球をやっていないですし、野球ができている裏にはいろいろな方の支えがあると思います。「応援してくれている人がいる」。そう、思ったら絶対に負けていられないじゃないですか。
自分の為に野球をやるのはもちろんですが、「人の為に」「恩返しがしたい」という思いが原動力になっていると思います。そう思うことで自然にやる気がわいてきますし、一つのことに熱中できると思います。
――コロナウイルスの影響によるリーグ戦の休止や短縮で、調整も非常に大変だったと思います。しかし、そのような状況にもかかわらず、鈴木投手はこの1年間で大きく成長されたように映ります。そこにも、強い思いをもって続けてきた結果が表れているのですね。
今年1年、色々なことがありました。コロナウイルスにより、今まで当たり前だった日常がなくなり、自分が今まで当たり前に練習できていたことが当たり前でないことに気づきました。
この1年間は本当に「1日1日を無駄にしたくない」「夢を叶えたい」という思いを常に抱いて練習してきました。コロナで試合ができない期間も、「試合は絶対にある」と思いながら、下を向かずに、野球ができることに感謝して練習に取り組んでいました。そのようなモチベーションで練習できたことが、いちばん飛躍につながっているのではないかと思います。
――鈴木投手が、自身の魅力だと思うポイントはなんですか?
いちばんは、技術よりマウンドでバッターに向かっていく気持ちだと思っています。バッターの左右関係なく、インコースに投げ切ることができます。
――早稲田大学の早川投手など、同世代には左の好投手も多いです。ライバルとして意識することもあるのではないでしょうか?
早川投手は、すべてにおいて素晴らしい投手だと思います。これから先、試合で戦うことがあるかどうかはわかりませんが、自分も色々勉強し、たくさん自分のものにし、戦ったときは必ず勝てるような選手になりたいと思っています。
今後は、やはり更に変化球の精度や試合のゲームメイクというのが求められてくると思うので、チームを勝たせられる投手になることが目標です。
――舞台は大学野球からNPBに移りますね。
プロ野球に入ることは、野球を始めた頃からの夢ですし、一度高校の時に先延ばしにしている夢なので、特別な思いがあります。もちろん、入って終わりではないですが、思い入れは人一倍あると思っています。
――最後になりますが、「やる気が出ない」「やりたいことがみつからない」といった読者の皆さんにアドバイスをお願いします。
誰もが、「やる気がない」とか「やることが見つからない」と思うことがあると思います。でも、そのような時にどれだけ頑張れるか。これは野球だけでなく、何かする時に必ず役に立ちますし、必要なことだと思います。
やることが見つからない人は、まず自分が何が好きなのか。嫌いなことはまず置いておいて、自分が好きなことを考えて、何がしたいか探してみるといいと思いますよ。
――鈴木昭汰投手、ありがとうございました!
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この記事を書いた人
勝部晃多(かつべ・こうた)
やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。
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