生活・趣味

お酒を飲みながらは未体験?ラグジュアリー空間でぜいたく読書【イキイキするライフスタイル提案】

2020.02.21

本を読む時間をもっと楽しいものにしたい。ちょっと変わった楽しみ方があってもいいのでは?最近聞くようになったお酒を飲みながら読書するってどんなもの?今回はそんな本好きの「やってみたい」を後押しする、本とお酒が楽しめる3つの空間をご紹介します!

忙しい中でも自分の時間を充実できるものにして、イキイキしたやる気いっぱいの毎日を送りたい。それって社会人の夢ですよね。

本好きにとって読書は最高の自分タイムですが、そのあり方も多様化してきました。読書するために出かけるということも主流になってきましたよね。コーヒーや軽食を楽しみながら本を読むブックカフェも人気ですが、実はお酒を飲みながら本が読めるお店もあるんです。

え?お酒を飲みながらはまだ経験したことがないって?
それではぜひゆったりした読書空間を創り出しているお店の心地良さを知って、試してみてください。「最近本読んでないなあ」という方もハマる空間ですよ。
読書へのやる気がみなぎること間違いなしです!

読書のきっかけをアシストする「森の図書室」

「お酒を飲みながら本が読める場所があったらいいな」というオーナー・森俊介さんの夢からオープンしたブックバー「森の図書室」。会員制を取り入れている本店、開業から数年経って会員数も伸び、ファンが多くついてきました。お話を聞いた米谷厚志さんも元はファンだった一人。どんなところがユーザーを魅了しているのでしょうか。

 

 

森の図書室
住所:〒150-0044 東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル3F※1Fがカフェドクリエのビル
アクセス:京王井の頭線 神泉駅 徒歩3分/渋谷駅 徒歩5分/東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線 渋谷駅 徒歩7分/JR山手線・埼京線 渋谷駅 徒歩8分
営業時間:平日12:00~17:00、18:00~24:00、土日祝12:00~24:00
電話番号:03-6455-0629
HP:https://morinotosyoshitsu.com/
■非会員の方の席料は下記の通りです。
・12時~17時(全曜日) 500円(税込)
・17時~24時(土日祝) 500円(税別)
・18時~24時(平日)  500円(税別)


ドアを開けるといきなり本棚が現れるという、のっけから本の歓迎を受けて入店する本店。席につくと今度は、白い箱からコースターをくじ引きするというプチアトラクションがあります。コースターには森さんが選書した本のタイトルと簡単に内容紹介が書かれており、「来てみたはいいけど何を読もうかな」と迷うユーザーに、さりげなく読書のきっかけを作ってくれます。

米谷さんいわく「最初から読もうという気で来られていないお客様もいるので、そういった方にも本と出会いを体験してもらえたら」とのこと。 自然な運びで読書のモチベーションを上げてくれる、森の図書室流のおもてなしです。

 

 

選書は全部で24冊

他にも「読んでみよう」という気になる、また本好きの心をくすぐる仕掛けがあります。

それはアルコールとフードメニューです。本の内容から考案されたメニューが多くあります。『ぐりとぐら』のカステラのように「ああこれ!」とすぐ思い当たるものから、「こんなのこの作品に出てたっけ?」というものまで、他の飲食店にはない個性あるメニュー群です。

「見つける楽しさを味わってもらいたいと思います。飲食をきっかけに本を手に取ってもらって、読んだことのある本でも読み返してもらって、本へ気持ちが向かってくれたらと、そこはお店としても意識しているところです」と米谷さん。 ただ食事を楽しみに来たお客様がここで読書習慣が復活したということもあるそうですよ。

 

 

 

人気フードメニューは「ラピュタトースト」

ところで本を一冊読み切るにはある程度時間が必要ですよね。平均滞在時間が約3時間と普通のカフェやバーより長めに過ごせる本店ですが、やはり本によっては最後まで読むには時間が足りないこともあるでしょう。
でもここは「図書室」。
所定の手続きを踏めば、借りて帰ることができます。 お店を出ても、読書のモチベーションを持続できるのは魅力的ですね。

森の図書室ではスタッフのことを「図書委員」と呼んでいます。図書委員一人一人の手によってもユーザーの読書をアシストしてくれますよ。

米谷さんも、本を読むのが久しぶりという方に何を読んだらいいかと相談され、お客様の好きなものなどをヒアリングして提案したそうです。常連さんとは最近読んだ本の共有など情報交換もするのだとか。

ということで「一人で飲みに来た時に読むと良さそうな本はどれですか?」と聞いてみました!

 

図書委員が帯コピーを書いたおすすめ本もある

米谷さん、「ミステリー系だとほろ酔いでも『どうなるんだろう?』ってドキドキしながら読めると思うんですよね」と、『ルビンの壺が割れた』を紹介してくれました。
男がかつての恋人にSNSでメッセージを送るところからストーリーが始まり、「先が読めない」「どう着地する?」など発売当初に話題になった小説です。
内容の面白さもさることながら、お店で読み切ることができる分量ということもあり、おすすめとのこと。確かにミステリー系は一気読みしたくなるので、お店で過ごす時間内に読めるとありがたいですね。

 

『ルビンの壺が割れた』宿野かほる/著 新潮社2017年8月刊

最後に、森の図書室には寄贈された本が多くあります。その数は年々増え、オープン当初の書棚は森さんのキュレーションした本で構成されていましたが、今では本好きの人々の好きな本があふれるようになりました。

寄贈本の中には、その本を手に取った方へのメッセージが書かれているものもあります。ふらっと飲みに行ってなんとなく書棚を見るだけでも、誰かがあなたの読書のモチベーションを湧かせてくれるかもしれませんよ。

 

出版社や作家自ら寄贈してくれた本もある

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絵本を肴にバーでひととき「ブックハウスカフェ」

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