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2020.07.29
仕事・働き方
2019.08.23
家庭、学校、職場。私たちの暮らしはつねに人間関係の中にあります。そこで抱え込むモヤモヤとしたストレスは、時として私たちのやる気をクラッシュする元凶にもなります――。
さまざまなゲストが持ち込む人間関係のアレコレ。周りに知られるのはちょっと恥ずかしい悩みについて、動物に扮して“人間関係の心理学者”の齊藤勇先生と語り合う連載です。
今回のゲストは、最近念願の仕事に就いたことで、毎日が楽しく気が付けば仕事一色という、うさぎさん。
充実した日々を過ごす一方で、恋愛は?結婚は?という周囲の声も気になってきたそう。
サイトウ先生
(立正大学心理学部名誉教 授 齊藤 勇 先生) 「人間関係」を専門とする心理学のエキスパート。 日本ビジネス心理学会長。
セブ島などで英会話学校のアドバイスをしたりといろいろ大活躍のスゴい人。とても気さくなおじさまです。
うさぎさん
今回の相談者。最近念願の仕事に就けたことで、ますます仕事にのめりこむ。土日関係なく仕事のことで頭がいっぱいで、デートするよりも仕事したい!なんて心で思うほど。でも、一人娘の結婚を心配する母に安心させてあげたいとも思うこの頃です…。
ねこ美
やる気ラボスタッフ。近所をウロウロとしていたところを、ラボの先代の大家さんに保護され、気づけばやる気ラボスタッフに。秘めた絵の才能が開花しつつあり、家に居付かない可能性大(涙)。ゆるキャラなのに、たまに放出する毒舌がわん子以上。鋭い爪が怖いので、そろそろ爪とぎを買いあたえようかと、こぶたが思案中。
わん子
やる気ラボスタッフ。年齢不詳の女性会社員。おっさんずラブが公開されて、観に行く日を楽しみに待っているところ。しかし、最近はやる気ラボの記事作成途中にやる気電池が切れるため、やる気のアップダウンがFQハイランドのFUJIYAMA並み。いまがんばっていることは、3か月後の健康診断のため、サプリを飲み始めたこと。
今回は、ねこさんとわんこさんが担当されるんですね?相談者も女性だし、なんだかうれしいですねぇ。
はい、今回は『仕事と結婚』というテーマですからね~。私も興味ありまして。
今から思うと、アラサー時代は楽しかったなー。独身だと時間もお金も自由に使えてたし。(遠い目)
私も最近まではそう思ってましたけど、だんだん周りが結婚し始めると焦りも出てきて…。付き合ってる人がいないと余計に焦ったりしますしね~。
いまは女性が結婚しても仕事を続けるって時代だし、女性自身が自分のキャリアやライフプランと真摯に向き合う時代 だからこそ、うさぎさんみたいなお悩みを持ってる方って、結構たくさんいるんじゃないかな?
うさぎさんは希望のお仕事に就かれたということですが、やはり、やりがいを感じているんですね?
はい。最初はアシスタントから始まったんですが、今では社内、社外の方たちとのお仕事も一人で任せてもらえるようになりました。
それはやる気もでてきますよね。
休日であっても仕事関係の方とお会いすることも多くて。一週間のほとんどを仕事に費やしている状況です…。
間近で見ている母親は心配みたいなのですが。
以前は女性の結婚適齢期を「クリスマスケーキ」などと言って、25歳を過ぎると結婚しにくくなるとも言われました。
しかし「人生100年時代」とも言われる現代、結婚の平均年齢も上がっています。おもいっきり仕事に邁進して良いと思いますよ。
母には「結婚するのときのために家事や料理ができるようにならないと!」なんて言われるのですが… ?
もちろんご自分がやってみたいのなら、家事や料理も挑戦するのはよいと思います。ただし、結婚のためということであれば、後回しでもよいのではないでしょうか。
いずれやりたくなる時がくるかもしれませんし、この人のためなら料理を作りたいと思う人と出会うかもしれない。もしくは相手の方が料理を作ってくれれば問題ないですね(笑)
最近は料理もできる男性が増えてきてますしね。ラボスタッフのこぶたも、毎日お弁当持ってきてますよ。
あれって、愛妻弁当だと思ってた。
あれ、自分で作ってますよ~。こんど私たちの分作らせましょうよ♪
それでもやっぱり結婚したら、家事や料理は奥さんの仕事って考える人が大半ですよね。母は専業主婦なので、そういう考え方をもっていますね…。
昔で言うところの「花嫁修業」が、今ではやりたい仕事と捉えてみてはいかがでしょう。両方ともそのときの社会に求められているもの。 求められているものが時代で変わってきているのです。女性として独り立ちし、社会に役立つために、今の世の中で求められているものをやっているのだと思った方が良いですね。
なるほど!母に「それは時代錯誤だから…」などと言う必要はないのですよね?
お母様にお考えを変えて頂くというのは難しいものです。育ってきた環境や現在の交友関係などでの価値観というものがありますから。
いずれにしても、これが正しいなんていうものはありません。
ただ、たまに自分はこんな風に考えているというのを伝えるのは大事かなと思います 。
衝突する手前ぐらいまでにとどめて頂いて(笑)
これができないと思うより、これだけのことをやっている!と自分で認めて受け入れることが大切なんですね。
そうですね。母を変えるのではなくて、自分の考え方を変えたらいいんだ。
仕事に関してはついつい全力投球しがちで、「力の抜きどころを覚えなさい」なんて言われます。それってどこなの?と思ってしまいますが。
それは難しいですね。 仕事も一種の麻薬みたいなもので、頑張っている最中、本人はなかなか気が付かないものです。
お近くにご家族もいらっしゃるということですし、そのあたりはお母さんが見てくださっているという安心感があります。お母さんを頼りながら、今の環境を最大限に活かして頑張りきってもよろしいのではないでしょうか。
そうか~。そういう考え方もありますね!
私も以前急に忙しくなったことがありました。それでも毎日楽しくて、そんな真っただ中に倒れてしまいました。
えぇぇ~!?
後から考えるとなんであんなに頑張りすぎたのだろう、もっと肩の力を抜けばよかったなんて思うのですが、頑張っている最中って気が付きにくいものですよね。
先生はかつてテレビにも出ていらっしゃいましたね。
あの頃は本当に忙しかったですよ。時間の感覚もなくなる感じで。
会社に無理してやらされているというのであれば問題はまた別ですが、うさぎさんは、ご自分が「楽しい」と思ってやっているんですよね。
はい。今は時間を忘れるほどすごく楽しいです。
ただ、「倒れるまで頑張りなさい」とは言えないので…頭の片隅にそんな話を入れながら、またお母さまにも引き続きチェックをお願いしながら仕事に邁進されてよろしいのではないでしょうか。
先日知人の赤ちゃんを見ることになったら、とても可愛らしくって。今すぐ結婚はあまり考えられないのですが、子どもは欲しい!と思ってしまいました。
現代の典型的なパターンですね。
そうなんですか?
今は結婚に対する親や会社からの圧力がない時代になってきているので、逆に結婚することが難しいとも言えます。
親も口では「結婚しないと」なんて言いますが、逆に心の底では娘さんがいてくれた方がありがたい…なんて、年を取ると徐々に考えが変わってくる部分もありますしね。
あ、なんかわかります。女の子を持つ親になって思うのが、娘たちが大人になったら料理とか旅行とか一緒にしたいなぁって思いますし。夫婦だけじゃ寂しいかも。
言われていることをありがたいと思わないとですね。覚えておきます(笑)
昔は「結婚してやっと一人前」という価値観のもとに、適齢期と言われる年齢が来れば縁談があちらこちらから来ましたからね。それに、職場結婚も女性がバリバリ働いている分、今では少なくなっています。
そこで生まれたのが『合コン』ですが、軽いお付き合い程度で結婚までに至らない。やがて結婚相談所などと新しい産業が出てきたわけですが…なかなか難しい。そこではそもそも男女が求めているものが違うのです。
なにが違うのでしょうか?
結婚相談所に来る男性は優秀だけれども、女性に不慣れな人が多く、うまく話せないという方が多い。
一方女性は、周囲の男性よりもワンランク上を狙って登録にきているものだから、双方の思いが違いすぎてなかなか結婚に結びつかないのですよ。
女性としては 、高いお金を払って登録したからには条件もよくて人間的にもよくて…って、より良い条件を求めたくなる気持ち、わかりますね。
合コンも、まずは人柄から入っても、結局はどんな仕事しているかとか気になりますしね…。
結婚への圧力がない時代に、“条件”のみでは結婚に踏み切れない難しさが出ているのかもしれません。
先生、うさぎさんはとても素敵な方だと思いますが、どんな方がよいのでしょうね。
仕事に関しては自分でどんどん進んでいくような私ですが、以前の恋愛ではそんな自分とは反対に三歩さがって…みたいなところがあったので、どちらが本当の姿なのだろうと戸惑うこともありました。
結婚となると生活ですからね。デートのときも最初は見かけですが、将来のことを考えると相性が大事です。お互い自分を偽らずに付き合っていくことは大切です。違う自分を演じていたら、疲れちゃうでしょ?
あ、はい。疲れました(笑)
最近は、お笑いタレントがきれいな女優さんと結婚するなんてニュースがありますが、やっぱり結婚生活は長いですから、自分が自分らしくいられるようにしてくれる相手を選ぶことです。
女性も男性も、仕事を一生懸命していく中で、「自然な自分ってなに?」「どんな自分が好き?」ということに向き合い続けていくと、結婚に対しての新しい答えも出てくるのかもしれませんね。
そうですね。仕事もやりたいけど結婚もしないとって、 「~すべき」と思い込み 過ぎてたのかもしれません。
いまは仕事がんばろ~!
ありがとうございました!
~わん子のひとりごと~
今年6月に南海キャンディーズの山里さんと結婚を発表した蒼井優さんは、『「誰を好きか」より「誰といるときの自分が好きか」が重要』 というフレーズを、交際始めたての蒼井さんが、友人であるヒャダインさんに送ったとして話題になったそう 。
私は結婚の決め手はいくつかあるけど、「( 根拠はないけど )この人と一緒にいたら生きのびれそう」と思ったことだな(笑)
【第5回】人間関係の心理学は、人から相談をされた時の最適な対応方法についてお悩みの20代男性がゲストとして登場します。お楽しみに。
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この記事を担当した人
わん子
やる気ラボに古くからいる微魔女犬。やる気が失せると顔にでるためわかりやすい。my癒しは、滝と戦闘機と空を見上げること。