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子育て・教育
2019.02.12
【今回のポイント】
・子どもの自発性を重視するモンテッソーリ教育(モンテッソーリメソッド)。
・カギを握るのは、子どもの興味・関心が移り替わるタイミング=「敏感期」。
・もっと理解を深めるためにオススメの一冊『お母さんの「敏感期」』。
いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍を続ける将棋棋士の藤井聡太氏や、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏、Google創業者のラリー・ペイジ氏など、数多くの“天才”が受けた教育法としてにわかに注目を集めているのが、モンテッソーリ教育(モンテッソーリメソッド)です。
モンテッソーリ教育とはどんな学びなのでしょうか? ……ここでは、まず把握しておきたいポイントと、オススメの書籍 『お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる』 (相良敦子著 文春文庫) を紹介します!
(文・川﨑健輔)
成長過程にある子どもたちは、本当にちょっとしたことに対してとても大きな「やる気」を示すものです。歩けるようになったと思えばどこまでも部屋中を探検していろいろなものを手にとってみたくなったり、喋れるようになれば「あれはなに?」「これはなんで?」と親になんでも聞いてみたくなったり、味覚が発達すればするほど「あれを食べてみたい」「これを食べてみたい」という欲求が沸いてきたり、お母さんが料理をしているのを目にして「自分もやってみたい」と言い出してみたり……。発育の段階と、小さい子どもの興味・関心は、深いかかわりがあると言えそうです。
20世紀初頭、そのような子どもの感覚と自立性を伸ばすことにフォーカスした教育法を開発した人物がいます。それが、モンテッソーリ教育を考案したマリア・モンテッソーリ(1870~1952)です。
かつて女性医師として多くの子どもたちと関わりと持っていたモンテッソーリは、やがて「子どもは誰でも、“自分を育てる力”が備わっている。その力を伸ばすためには、大人が子どもに適切な働きかけをしていく必要がある」と考えるようになりました。それが、モンテッソーリ教育の始まりです。
モンテッソーリは子どもたちを科学的に観察し、そこから得られた知見をもとに教具や教育法を構築していきました。細かいノウハウは数多くありますが、重要なポイントは「子どもを見守り、子どもの興味・関心に応じて、子どもの“自分を伸ばす力”をサポートする」ということです。
モンテッソーリ教育は世界中の支持を集め、いまでも世界140カ国以上で実践されていると言われています。