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島根県西部の益田市を拠点に、東京生まれ神奈川育ちのPちゃんが夫のひふみんと共に運営するYouTubeチャンネル。島根県の魅力を世界に伝えようと、県内の観光情報や田舎の穏やかな生活風景などをゆるく配信している。また、UIターンのお悩み相談なども積極的に受け付けており、県内外を問わず人気上昇中。NHKなどのテレビ番組でも多く取り上げられている。
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YouTuber「島根きんちゃいTV」として、旦那さんと共に島根県のPR活動をしているPちゃんさんにお話をうかがいます。本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
さっそくですが、Pちゃんさん。
島根の魅力を動画で発信しているPちゃんさんですが、島根県の出身ではないんですよね。そもそも、どうして島根にやってくることになったのでしょうか?
旦那が家業を継ぐことになったので、旦那の実家がある島根県益田市に戻ることになったんです。その時に初めて島根にやってきました。2018年7月のことです。
それまでの島根のイメージはどんなものでしたか?
私は、東京生まれの神奈川育ちなので、最初はまったく島根県のことを知りませんでした。行くことになって初めてGoogleマップで検索して…。かろうじて、砂漠がないほうの県ということを知っていたくらいですね(笑)
そこを間違えると、県民の逆鱗にふれますからね(笑)
でも、そんな何もわからないところに移住することに不安はありませんでしたか?
元々、都会の街並みよりも海や自然がきれいな場所の方が好きだったので不安はあまりなかったですね。だから、こっちに来ることが決まった時は「やったー!」くらいの勢いでした。
それでは、田舎暮らしにもスムーズに溶け込んでいけたのですね。
いいえ、驚くこともたくさんありました。
いちばん最初に島根の地に降り立った時は、「トラックが何台とまれるの?」ってくらいバカでかい駐車場に衝撃を受けたり、ほとんどのパーキングが無料なのにびっくりしたりしました。どこに行っても無料なのはすごいですよね(笑)
考えたこともありませんでしたが、確かにその通りですね(笑)
そして何といっても、人と人との距離の近さに衝撃を受けました。
町を歩いていると、いろんな人が話しかけてくるんですよ。東京では隣に住んでいる人の顔も知らなかったり、挨拶もしなかったりするのが当たり前じゃないですか。そんな生活をずっと送っていた私にとって、新しい距離感に慣れるのは大変でした。
どの辺が大変だったのでしょう?
最初は、不信感が強かったんです(笑)
都会だと、知らない人に話しかけられたりする・されるといったら良いイメージはないじゃないですか。ところが、こっちはそれが当たり前。旦那と歩いていると、「仲良さそうだったけど、今の人誰?」「いや、知らない」というような会話がしょっちゅうなんです。
町中の人が、みんな友達感覚。これは確かに、良くも悪くも田舎ならではのことですね。
その他に、なにか大変だったことはありますか?
方言や話し方による温度感の測りづらさですね。
東部に比べると私の住む西部の方は、方言がきつくなくて標準語に近いといわれているんですが、私の場合はまったくダメでした。職場のおじいちゃんとか、何をしゃべってるかわからないんですよ(笑)
わかります(笑)僕は生粋の田舎出身者ですが、地元の言葉でもお年寄りの方言にはついていけないことがあります。
それに、語尾が強いので温度感がわからず、顔は笑ってるけど「怒ってるのかな?」って…。最初は、愛想笑いを連発していましたね(笑)
生活していくうえで言葉が通じないのは大変です。
ちなみに、Pちゃんさんはどのような方言に苦戦しましたか?
「やれんろう」「たいぎい」「いたしい」とかですね。(左から「大変でしょう」「面倒くさい」「きつい」の意)
なるほど。それは、県民以外には外国語に聞こえるかもしれません。
でも、2年暮らした今は、ようやく方言や距離感にも慣れてきましたよ!
距離感や方言で大変な思いをしたPちゃんさんですが、動画からは島根愛が伝わってきます。「島根のここが好き!」というおすすめポイントはありますか?
まずは、海がきれいなところですね!これだけきれいな海は、島根にくるまでは沖縄でしか見たことがありませんでした。
そして、人があたたかい。
駅でしゃがみこんでいる人とか、都会だったらみんな完全にスルーじゃないですか。でも、こっちって絶対にそんなことがないんです。大変そうな人を見かけると、車をとめて「大丈夫!?」って駆けよってくれるんですよね。
おせっかいなレベルで気にしてくれますね(笑)
そのほかにも、小さなことでもいつでも声をかけてくれたりとか、何かあったらすぐに言ってくれたりとか、ご近所さんが玄関に野菜を置いておいてくれたりとか…とにかく優しい人が多いんです!
そういうのって、すごく人間らしいじゃないですか。心から、あたたかい場所だなぁと常々思っています。
田舎は、人を優しくさせるとよくいいますもんね。
そうですね。そして、人に優しくされると、自分自身も心にゆとりが持てるようになるんですよ。都会と比べてせかせかした生活をしている人が少ないという点も、ゆったりとした生活につながっているかもしれません。
そういったところが、ここに移住してきていちばん良かったと思う点ですね。
生活自体にも何か変化はありましたか?
リズムが整いましたね。
こっちって、夜になるとすごく真っ暗になるんですよ。街灯なんかも、あんまり機能していないような感じ(笑)だから自然と、「暗くなったら寝る、明るくなったら起きる」という生活リズムが守られるんです。それも、「人間らしい生活」の一つですよね。
田舎の「人間らしい生活」の中にいれば、自然と明日への活力もわいてきそうです。
川のせせらぎ、虫の声…。YouTubeでヒーリング音楽を聴かなくても、ぐっすりと眠れちゃいますしね!
(決めた。今度実家に帰ろう…)
それではPちゃんさんは、自らが発見した島根の魅力を発信したいという思いから、島根きんちゃいTVを始めたのですか?
始まりは、ホームビデオ感覚だったんです。YouTubeに動画を上げたら、地元の友達や家族が見られるじゃないですか。「みんな見てる?私は元気だよー!」みたいな(笑)
そしたら嬉しいことに、あれよあれよとチャンネル登録者が増えていったんですよ。
なるほど(笑)
しかし、チャンネルを開設されたのが移住してすぐの2018年12月。そこから、これまで180本近くの動画を投稿され続けています。
いったいどこから、そのやる気はわいてくるのでしょう?
続けているうちに、まだまだ知らない島根の魅力を探すのが楽しくなったんです。法事の時にアンパンが配られるとか、出雲大社に八百万の神が集まるとか、たくさんの郷土料理とか…。ここ最近でも、知らなくてびっくりしたものはたくさんあります。
そして、行く先々でいろいろな人とお話しできることも、私のやる気につながっているんです!
続けているうちに、新しいやりがいを見つけたのですね。
元から応援してくださっている方はもちろん、全然知らなかった人が私たちの活動を知って、「じゃあ今度あそこに行ってごらんよ」とアドバイスをくれたり、新しい人とつなげてくれたりする。そういうところが、本当に楽しいんですよ。
視聴者さんのコメントや反応なども、やる気の源なのではないでしょうか?
もちろんです!
「いつも見ています」「こういう企画をやってください」というコメントは、すごく励みになっています。今のところコメントは全部読んでいますし、全部返信するようにしていますね。
全部に!それはすごい。
また、就学や就職で県外に出られている方が私たちの動画を見て、「島根に戻りたいな」と言ってくれることもあります。島根とは今まで縁がなかったけど、移住を考えているという人たちからメッセージをもらうこともあるんです。
島根きんちゃいTVが、UIターンを悩んでいる人たちに「やる気」を与えているのですね。
これからも、そういう人たちの背中を押すような動画を撮っていけたら良いなと思っています!
この記事を読んでいる方の中にも、UIターンをしようか迷っている人もいるかもしれません。そういった人たちに向けて、ひとことメッセージをお願いします。
誰でも知らない場所は不安に思うだろうし、大人になってからの友達作りもすごく不安なことだと思うんですよ。でも、迷っているのなら、一度ここに遊びに来てみてほしいんです。
島根県は都会よりも優しい人が多いですし、どこよりも人間が人間らしく住める場所。そんなところに住めるのは、私はとても素敵なことだと思っています!
都会育ちのPちゃんさんがいうと、説得力が違いますね!
それでは最後に、島根きんちゃいTVの今後の目標をお願いします。
まだまだ私自身、島根の知らないことがいっぱいあるので、そういった新鮮な驚きを発信していけたら、と。そして、一番近い目標では、ここ益田市の人口(約4.7万人)くらいの登録者数を目指して頑張りたいと思っています!
とても前向きになれるお話をありがとうございました!
これからの島根きんちゃいTVさんの活躍を期待しています。
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この記事を書いた人
勝部晃多(かつべ・こうた)
やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。
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