新納一哉さん、ゲーム開発にかける想い「やりたい気持ちに、ウソをつきたくない」
2020.07.29
仕事・働き方
2019.11.28
島根県松江市出身のシンガーソングライター。青山学院大学卒。大学在学時より、全国のライブハウスや路上ライブで精力的な活動をおこない、SNSを中心に根強い人気を獲得。ファンと地元・島根県を巡るツアーの企画やカンボジアのボランティアなど、その活動は多岐に渡る。現在は、音楽ができるカフェを準備中。
Follow @marina__iiiやる気ラボの勝部です。本日はよろしくお願いします。
いきなりですが、どうしてシンガーソングライターになろうと思ったんですか?
小さい頃から歌うことが大好きだったんです。ただただ歌って踊ってというのが趣味でした。
だから、漠然と「将来は絶対に音楽をやろう」と決めていました。
音楽活動を始められたのは大学に入ってからです。どういったきっかけがあったのですか?
短大の授業で行った「カンボジア」のツアーがきっかけです。
もともと海外に行きたいってのもあったんですが、当時は大学への編入を目指して勉強をがんばっていた頃だったので、自分にとってプラスになればいいなという思いで参加しました。
それが、私の人生を変えることになりました。
カンボジアでいったい何があったんですか!?
18歳の時の冬でした。NGO(非政府組織)の人に「私、すごく歌を歌うのが好きなんです」っていう話をしていたら、「じゃあ歌ってよ」って言われたんです。
200人くらいの現地の小学生の前で、通訳の人のギターに合わせて歌ったら、子どもたちがとても喜んでくれたんです。日本語の歌なので、もちろん歌詞の意味はわかっていないのですが心が通じ合っているのを感じました。
子どもたちからしたら「若い日本人の女の子が何か歌っている。すごいな」くらいの感じだったと思うんですけど、私はそれがすごく嬉しかったし、少しでも彼らの活力になっていたらいいなと思いました。そして、音楽を通して海外と日本の架け橋になれるような人になりたいと強く思いました。
カンボジアで、「音楽が人の力になる」ことを実感されたのですね。
その後も、石飛さんとカンボジアとの関係は続いていきます。
この一度きりで終わらせるのはすごくもったいないと思い、カンボジアの支援活動やボランティア活動などをしている学生団体に参加して、積極的にカンボジアに関わっていきました。
現地での衛生・歯磨き指導だったりとか、教育支援という形で小学校の先生に向けて算数の教材を作ったりもしましたね。自分がリーダーとして、カンボジアのボランティアツアーを計画したこともあります。
本当にいろいろな活動をされてきたのですね。
でも、そういう活動をしていく中で、すごくもやもやした部分もあったんですよ。
もやもやですか?
はい。なぜかっていうと、どれだけ私たちが思いを込めて活動したとしても、彼らがいちばん必要としているものは結局「お金」なんだって気づいたんですよね。楽しい思いだけじゃ、人を助けることはできないんだって。
私はそれを見たときに、お金もしっかり稼いで資金面でも支援できる人になりたいなって思ったんですよ。だから、カンボジアのボランティア活動を1回休止して、音楽活動を本格的に行い、影響力をつけて、もっと大きなお金を動かせる人になろうと決めました。
今も当時のイメージを持ったまま、日本で頑張っているって感じなんです。日本で結果を残さないと、自信を持ってカンボジアに帰れないなって。
カンボジアには「帰る」っていう感覚なんですね。ここまでしっかりとしたビジョンを持って活動されているとは!
カンボジアでの経験を経て、本格的に音楽活動がスタートします。
最初は大変でしたね。
ライブをしようと思っても、ライブハウスさんにお金を払ってノルマを払って・・・。当時は集客の仕方もあんまりわからないから、知り合いを呼んでライブをしていました。バイトでためたお金をライブの出演資金につぎ込んで、悪循環というか、マイナスな状態でずっと音楽をしていましたね。
そこからどうやって有名になれらたんですか?
ある方との出会いがめちゃくちゃ大きかったんです。ライブ活動を通して出会った方なのですが、その人からSNSマーケティングの方法や音楽を収益化するビジネス的な視点を学びました。
その後もその人には2年半ほどお世話になったのですが、おかげでSNSの数字が広がって全国的にお客さんが増えたので、ライブで全国各地を周れるようになりましたね。
とても多忙だったんですよね。
そうですね。ハードスケジュールすぎて記憶があんまりないくらいです(笑)
大学に一週間通って、週末はどこかに飛ぶみたいな。月に4県とか周っていました。
記憶がないくらいって・・・。すごい体力とやる気ですね。
がむしゃらにやっていましたね。
こうやって精力的に活動していると「メジャーを目指さないの?」と言われることも結構あるんですが、私はフリーでやりたいという意思があります。
今の時代はCDもなかなか売れない現状がありますし、なにより自分ですべてやったほうが楽しい。自由に好きな音楽をすることもできるし、収入もしっかり作ることができるので、そこは以前から折れていないところですね。
今年(2019年)の春に、地元の島根県でファンと巡る観光ツアーを企画されました。
きっかけはなんだったのでしょう?
SNSで「島根ジェットフェス」というフェスのボランティアに誘っていただいたんですよ。地元に帰る口実になるなと思って、そのボランティアに参加したのですが、誘ってくださったその方が島根県の観光課の室長さんだったんです。たまたま私の活動を見てくださっていたようで、私のキャリアをお話しすると「じゃあ、島根でライブやろうよ!」って応援してくださったんです。
観光課の方々にご尽力をいただき、日本全国からお客さんを呼ぶことをコンセプトにライブをしました。次の日は、ファンと松江方面を一緒に周って、ツアー観光ガイドみたいなことをさせていただきましたね。
たまたまSNSで出会った人が観光課の室長さんだったなんて、ものすごい偶然ですね!
不思議ですよね。
島根のツアーを計画したときも、「自分は旅行会社さんじゃないかな」ってくらい大変だったんですけど、以前カンボジアのボランティアをしていたときにツアーを計画した経験があったので、なんとかやりとげることができました。
そんなことがつながるなんて、数年前は思わないじゃないですか。それも「引き寄せ」なのかなって思っています。
引き寄せというのは?
自分が頭に描いたものって、そのまま引き寄せられるんですよ。だから悪いことがあると悪いことが連鎖してしまうというのは、自分の頭の中が引き寄せちゃっているんです。逆に良いことを思い浮かべていると、自分にとってプラスになることがどんどん引き寄せられてくる。そういう法則なんですよね。だから、私は何が起きてもプラス思考なんです。
僕も何事もプラスに考えるようにしていますが、それでも大変なときってありませんか?
もちろんマイナスなこともありますよ。例えば、イヤな人に傷つくことを言われたり…。でも、それは「こういう人もいるんだ」っていう「気づき」になるんです。その気づきから、プラスになるように考える。そうすれば自然と周りにプラスな人が寄ってきてくれるんですよね。
私自身も、自分が「パワースポットみたいな人になれたら良いな」という思いで人に会うようにしています。
自分がパワースポットに!その考えは、まるでありませんでした。
石飛さんの活動をうかがっていると、あえてメジャーデビューをしないとか、やりたい音楽活動をやっていくとか、すごく自由度が高いように感じます。
私は、自分のやり方を生み出した人が勝ちだと思っています。いろんな生き方があるとは思いますが、自分の人生を楽しんでいる人が、結局いちばん魅力的に見えるのではないでしょうか。
確かに人生が楽しそうな人を見ると、自然とこっちも笑顔になっちゃいますもんね。
石飛さんが、これからチャレンジしていきたいと思っていることはなんですか?
現在は、飲食店さんで小さなプライベートライブをして、たまに大きなライブをするという形で活動していこうと考えています。
3~4年後までにやりたいと考えているのは、ライブができるカフェバーを作ることですね。
「ライブができるカフェバー」ですか?
はい。私が全国を周った時に、カフェバーさんでピアノやギターの弾き語りをさせていただくことが多かったんのですが、自分もそういう場所を持てたら、自分のライブはもちろん、知り合いのアーティストさんの手助けになれるのではないかと思っています。
音楽でつながれる場所。とてもステキですね。
自分のやりたいことができる、そして仲間が楽しめる場所を作りたいですね。
そして、自分が感謝しているカンボジアをはじめとする国や地域、そういった現地の素材を使った商品を、私のカフェバーと提携することができたら、支援活動にもなると思うんですよ。そんな中で、また私が現地に行ってライブすることができたら架け橋にもなれるし、良いなって。
今、そこを目指してやっているところです。
石飛まりなさんのチャレンジは今後も続いていくんですね。
本日はありがとうございました!
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この記事を書いた人
勝部晃多(かつべ・こうた)
やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。
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