生活・趣味

生田晴香「恐竜がいればやる気しか出ない」恐竜おねえさんが語る恐竜愛

2020.10.9

恐竜の魅力を世界中に広めるべく、恐竜タレントとして幅広い活動をみせる生田晴香さん。彼女はなぜ、恐竜に魅せられたのか?その「やる気」の源に迫ります。
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生田晴香(いくた・はるか)

1987年3月27日生まれ。新潟県柏崎市出身・東京育ち。恐竜タレント。福井恐竜博物館の公認恐竜博士で恐竜検定をすべて所持。恐竜トークショー、クイズ、鳴き声コンテスト審査員、ダイナソーDANCE監修など、恐竜の魅力を世界中に広めるべく幅広く活動している。夢は「どこへ行っても恐竜を目にする世界」にすること。現在、精力的に自らのYouTubeチャンネル運営をおこなっている。生田晴香の恐竜わっしょいのチャンネル登録はこちら

 

 

 

 

そのフォルムに一目ぼれ
恐竜おねえさん誕生秘話


 

🦖生田さんが、「恐竜おねえさん」としての活動を始めようと思ったきっかけを教えてください。

 

元々、私はフリーでモデルやファンイベントをしたり、ホラー女優なんかをやったりしていました。友人のあやまんが「あやまんJAPAN」(女性エンターテインメント集団)のメンバーに誘ってくれて、テレビやライブに出たりするようにもなりました。

 

そんな時、同じタイミングで、私の恐竜好きが「変わってる」と知ってくれた方が番組に呼んでくれるようになったんです。学生の頃から恐竜が好きで、SNSに恐竜のことを書き続けていたんですが、それが目に留まったみたいで。

 

恐竜のラジオをやろうと誘っていただいたり、イベントでの恐竜トークショーや恐竜コラムの仕事依頼をいただいたりするようになり、恐竜タレントとして活動する事になりました。

 

地方での恐竜トークショー(写真:本人提供)

 

🦖どうしてそこまで恐竜が好きだったのですか?

 

実は、ゴジラがきっかけだったんです。

 

学校の帰りだったか、ゲームセンターをうろついていた時です。ゴジラのぬいぐるみがクレーンゲームの景品としてあるのを見つけ、それがあまりにもかわいすぎて衝撃を受けました。

 

私は元々何に対しても興味がわかない人間だったのですが、これほど手に入れたいと思えるものはそのゴジラが初めてでした。美しいフォルムに、「この美しさは完璧だ」と感じましたね。

 

🦖ゴジラ…。確かに心をくすぐるカッコよさがあります

 

そうです。とどのつまり、その見た目の良さが気に入ったのです。

 

それから恐竜を見る機会があって、恐竜ってゴジラっぽくて素敵だなぁと。種類もたくさんいるのに、すべて美しいとはどうなっているんだ。すごいなぁ、と、恐竜の世界に引き込まれていきました。

 

他にも美しい生き物はいるのではないかと、地球が誕生してからの古生物を調べましたが、やはり恐竜がいちばんでした。恐竜グッズを集めようと博物館や特別展へ行くようになり、恐竜とはどういう生き物かを学び、知れば知るほど見た目だけではない中身の素晴らしさに感動して、すっかりハマってしまいましたね。気嚢システムなど、本当に素晴らしい…。説明すると長くなるので、ぜひ皆さんも検索してみてください!

 

🦖ひしひしと生田さんの恐竜愛が伝わってきます。特にお気に入りの恐竜などいるのですか?

 

えーと、すみません…箱推し※です。さっきも言った通り、1,000種類以上いる恐竜のすべてが美しいので、どうしたものか…。昔は悩みに悩んでその日の気分で答える事もありましたが、特定の恐竜が好きと言ってしまうと他の恐竜はそこまでなの?と思われる可能性があるので言わないようにしているんです。そもそも、人間如きが恐竜をランク付けだなんて申し訳ないですし…。実際に会ってもいないのに決めるのもなぁと。

※ アイドル等のグループ内において、たった一人のメンバーを応援する“単推し”に対し、グループ全体を応援することを指す言葉

 

ですが、どちらかというと現代の恐竜よりは中生代にいた恐竜がお気に入りですね。

 

というのも、恐竜類の一部は絶滅せずに現代の鳥類として残っているのですが、私は鳥類にそこまで熱狂的にならなかったんですよ。カラスとかは特に好きなんですけど、やっぱり中生代の恐竜がいちばんタイプです。

 

恐竜が好きすぎてネイルまで!(写真:本人提供)

 

 

オタクの推し事がお仕事に?


 

🦖生田さんのYouTubeやお話を聞いていると、愛だけではなく知識量も並々ならぬものを感じます。

 

最初は、図鑑や本などで恐竜知識を学んでいました。今は、論文を読んだり、研究者の情報をチェックしたり、直接恐竜博士の真鍋真先生などから話を聞いたりしています。出版社さまから新作の古生物本をいただいたり買ったりして読んだり、古生物学会に参加したりもしていますね。

 

Googleアラートで「恐竜」のキーワードで登録しているのでニュースになった恐竜情報はメールで届きますし、インスタでも「恐竜」のキーワードで登録しているので、どんな恐竜が多く投稿されているかなどをチェックして情報を集めたりしています。

 

🦖生田さんの周りには、常に恐竜がいる生活なのですね。この活動をしていて良かったと思うことはありますか?

 

恐竜がどれだけ素晴らしいかを喋ったりするだけの、ただのオタクの推し事みたいなことが仕事になったのが良かったですね。活動前は、周りになかなか恐竜トークできる人間がいなかったのですが、今はトークショーなどで地方に行くこともあり、全国の恐竜好きさんに会えるのが嬉しいです。

 

また、仕事を通して、神様的存在であるヒサクニヒコ先生や古生物復元イラストの藤井康文先生に会う機会ができたり、恐竜漫画家の所十三先生に恐竜の曲「ダイナソーDANCE」を出す時のCDジャケットイラストや似顔絵まで描いてもらう事ができたりと、素晴らしい人たちと絡む事ができたのは本当に幸せな事だと思っています。

 

2013年、初めて所十三先生にお会いしました!(写真:本人提供)

 

CDダイナソーDANCEジャケット(写真:本人提供)

 

 

恐竜とファンがいれば
やる気しか出ない!


 

🦖活動やお仕事で大変に思ったこと、モチベーションが下がってしまったことはありませんか?

 

YouTubeで恐竜チャンネルを始めたのですが、ほとんどは高評価をつけていただけてありがたいのですが、コメントが少なかったり再生回数が伸びなかったりすると落ち込みますね。「あんなに編集とかも自分でやって頑張ったのに…」ってへこんでしまいます。

 

「YouTubeで恐竜を検索する人はあんまりいないのかも…」と、ショックを受けてしまうこともありますね。

 

🦖そんな時はどうやってやる気を出していますか?

 

Twitterで「YouTube、やめようかな…」と呟いたことがありました。その時に、自分よりかなりファンの多い方が、すごく応援してくださったんですよ。こんな有名な方が…と、これは辞めたらダメだと思いました。また、他にもたくさんの応援コメントをいただいたので、その人達のためにも頑張ろうとやる気が復活しました。感謝ですね。

 

それに、人に教えることは、自身の知識の定着にもつながるんです。人のためにも自分のためにもなるなんていいことしかないな…、そう思えば、やる気しか出ませんよ!

 

 

🦖生田さんの、これからの目標やご予定などを教えてください。

 

そんなわで、YouTubeの恐竜チャンネル「生田晴香の恐竜わっしょい」に力を入れています。チャンネル登録者数100万人超えを目標に、恐竜好きの人がどんどん増えて楽しんでくれたらいいなぁと思ってやっています。

 

また、恐竜復元イラストの勉強もしています。ほとんどの恐竜は、体のパーツの一部の化石しか見つかっておらず、他の骨はどうなっているのか、そこから肉をつけたらどうなって、骨はどの方向にどのくらいまで動くのか…などなど、苦戦することもたくさんです。これからも、とりあえずフリーとして活動していく予定なので、LINEスタンプや恐竜グッズを作っていけたらと思っています。

 

🦖生田さんの活動を通して、活動を通してファンや視聴者の皆さんにどうなってほしいですか?

 

私は、恐竜が常に流行っていて、どこへ行っても恐竜を目にすることのできる楽しい世界にしたいと思っています。そのために、人類誰しもが恐竜好きになってもらいたいです!

 

美容院などでの「今日お天気いいですねー」という会話から、「昨日のトリケラトプスについての論文読みました?」が、一般的な会話になる世界へ。そんな世の中になったら嬉しいです。

 

ぜひ、YouTubeInstagramなど色々フォローしてチェックしてみてください!ありがとうございました!

 

🦖生田晴香さん、ありがとうございました!

 

 

 

 


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この記事を書いた人

勝部晃多(かつべ・こうた)

やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。

 
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