仕事・働き方

「いつもやる気いっぱい!」ふなっしー、 梨皮のウラにある『苦心』と『努力』

2021.03.25

いつも明るく元気いっぱいのふなっしー。常々笑顔で多くの人を楽しませる一方、かげでは自分を奮い立たせることに苦心しているといいます。ふなっしーのやる気の出し方とは?そしてコロナ禍の今、どうしているのか。何を考え、どんなことに意欲を燃やしているのか、ふなっしー本人に語っていただきました。

 


 

ふなっしー

千葉県船橋市在住ご当地キャラ(船橋市非公認)
2000年に1度だけ現れるという奇跡の梨の妖精。船橋と千葉を活気づけて、日本を元気にするため、2012年に地上降臨。全国各地のイベント参加から動画配信、ライブ開催などマルチに活躍し、日本中に元気を振りまいてきた。近年はオフィシャルサイト「274ch」での活動を軸に、オンラインでつながる企画を発信している。 2022年は地上降臨10周年を迎える。

オフィシャルサイト:ふなっしーオフィシャルサイト 274ch.
YouTube:ふなっしーチャンネル274ch.official

 

ふなっしーはやる気パー梨(パーソン)?


  

――ふなっしーさん、「やる気ラボ」は「やる気の出る毎日をつくる」がテーマのメディアです。ふなっしーさんといえば、いつも元気いっぱいでやる気をみなぎらせている方ですよね!

 

えっそういう風に見られてるなっしー?
ふなっしーってやる気パー梨(パーソン)?!
それはうれしいけど、ふなっしーだってやる気が出ないときもあるなっしー。

 

――そうなんですか?

 

ふなっしーはふなっしーとしてお仕事させてもらうことありがたいと思っているし、いろんなことが体験できて楽しいけど、やっぱり仕事ってだるく感じるときもあるなっしなー。

 

 

――たしかに調子のよくない日とか、「なんかやる気出ないなー」ってときありますよね。

 

そういうときはふなっしー、すごく小さなことから始めるなっしー。
まず「ベッドから足を出す」でしょ、それから「ドアを開けて外へ出る」。

 

――ホントに小さなアクションからなんですね。

 

それでいいなっしー。小さなスイッチをポチポチ入れていって、大きなやる気につなげればいいなっしー。

ふなっしーはいつもそうやって少しずつミッションをこなしていって、本番数分前には「今日もみんなを喜ばせるぞぉ!」ってやる気満々になってるなっしー。
階段を一段ずつ上がっていくみたいなイメージなっしなー。

 

――それがふなっしーさんのやる気アップ法なんですね。では、やる気が出なくて悩んでいる人がいたら、どう声をかけますか?

 

もちろん、「まずできることからやろう!」って言うなっしー。
これってふだんの実感もあるけど、ふなっしーは最初からずっとこのスタイルでやってきたなっしー。

 

ゼロからやる気を育てていったふなっしー


 

――Twitterでの反響から、この世界(三次元の世界)に来ることを決められたんですよね。ふなっしーさんにとっての第一歩は何だったのですか?

  

ふなっしーが活動するためにまず取った行動はね、

ネットで調べる。

 

 

そもそも非公認で活動できるのかわからなかったなっしなー。あと、現実の世界に舞い降りるには「梨皮」が必要だったから、どのくらいの予算が必要か調べたなっしー。

そしたら国内だと5~60万かかるとわかって「ムリだー」ってなったなっしー。
どうすれば実現可能なのかさらに調べて、中国に発注すれば手が届くことがわかったなっしー。3万8千円で梨皮を作ったなっしー。

  

――「梨皮」が届いてからの次の一歩は?

 

「イベントに出させてもらえませんか?」ってショッピングモールとかに連絡したなっしー。だけどどこも相手にしてくれなかったなっしなー。

まあ断られちゃしかたない。そのときふなっしーにできるのは近所の空き地で動画を撮ることぐらいだったから、地道にやってたなっしー。

 

――相手にしてもらえないってけっこうモチベーションの下がることじゃないかと思います。「もうやめよう」とはならなかったんですか?

 

うーん、そんなに期待をかけていなかったなっしー。ふなっしー思うけど、最初から大きなことを目指すとつまずきやすいなっしなー。だから「まずはこのくらいから」って思ってたなっしー。

それにTwitterやYouTubeでは応援してくれる人たちがいたわけで、「1人でも楽しんでくれる人がいるならがんばろう」って意欲が湧いたなっしー!

 

 

――ほかにも何か活動を続けることができた要因のようなものがあったんですか?

 

「環境」かな。
ご当地キャラ界隈ってけっこうフラットな場だったなっしー。全然縦社会とかじゃなくて、フランクなコミュニケーションが取れたなっしー。いわば学祭のノリだったなっしなー。

ほかのキャラクターたちとお祭りを盛り上げていくのがおもしろくて、気がついたら、みんなを楽しませようとがんばっていたのが、いつのまにか自分が楽しくなっちゃってたなっしー。

 

――テレビ出演が多かった時期はムチャぶりもあったようですけど…。

 

そうなっしなー。過激なロケで「あ、死ぬ」って思ったときもあったなっしなー。
でもテレビはテレビで、そこでしか得られない経験がある。まさか自分がテレビに出るなんて思ってもみなかったから、「どんな経験も糧にしよう」って自分を鼓舞していたなっしー。

そもそもふなっしーを多くの人に知ってもらうきっかけを作ってくれたのはテレビ。ありがたいことなっしー。テレビじゃないとふなっしーに会えないという方もいらっしゃるだろうから、自分が楽しめてみんなを喜ばせることができるなら今後も出演させていただきたいなっしー。

 

コロナ禍の今、ふなっしーはどうしてる?


 

――「できることから始める」「その場を楽しむ」でふなっしーさんはやる気を高めてこられましたが、コロナで世の中ががらりと変わってしまいました。率直に何を思われましたか?

 

「試練だなぁ…」と思ったなっしー。イベントとか人が集まって何かやるってことがことごとくダメになったからねぇ。

 

 

でも環境が変わっちゃったらやっぱりそれに合わせて考えていくしかないなっしー。できないもんはどうやったってできない。「じゃあ残ってるできることは何?」って探すしかないなっしー。

粘り強く考えたら新しい発見とか気づきが得られるもの。ふなっしーもオンラインを活用する道を開いたことでよかったことがあったなっしー。

  

――直接人とふれあえないとモチベーションをあげにくいと思うのですが、どんなことがよかったのですか?

 

今回コロナでWeb会議ツールを使う人が増えたと思うんだけど、ふなっしーもそれを使ってイベントをやってみたなっしー。

題して「ふなっしーオンライングリーティング」。ふなっしーと1対1でビデオ通話をするなっしー。
聞きたいこととかしてほしいこととか1分間自由にやりとりするんだけど、1対1だからとても密に交流できて、お客さんにとってもふなっしーにとっても「宝物の時間」になったなっしー。

なかには涙ぐみながら感謝を伝えてくれる人もいて、ふなっしーも「こちらこそありがとー!」って強く思って、改めて大事なファンの存在を意識することができたなっしー。

 

オンライングリーティングのダイジェスト

 

今までライブとか大勢の人が集まるイベントをやると、どうしても「全体を見る」という感じになっちゃってたなっしなー。だからオンライングリーティングで一人ひとりの声が聞けて、「またみんなに応えていこう!楽しんでもらおう」ってやる気がみなぎったなっしー!

お客さんも喜んでくれるし、1人に集中することでいろいろな気づきが得られるから、オンライングリーティングはコロナが終息してもやっていきたいと思ってるなっしー。

  

――コロナ禍でもモチベーションを保つことができたんですね。

 

いやいや保つどころか、「ネットの力はすごいなあ!」ってとこから夢も広がったなっしー!

 

ワクワクから広がったふなっしーの夢


 

――ふなっしーさん、夢があるんですか?

 

そうなっしー!オンライン上で「街」を作れたらいいなと思ってるなっしー。

みんなそれぞれアバターを作って街の中を自由に移動できて、そこでしか使えない通貨で買い物したり、イベントに参加したりする。そういうバーチャルな世界があったら絶対楽しいと思うなっしー!

 

 

コロナが終息しても、時間がなかったり遠方に住んでいたりしてリアルイベントに参加できないという人がいると思うなっしー。そういった人たちにバーチャルで楽しむ選択肢を持ってもらえたらいいなと思うなっしー。

 

考えるだけでワクワクするなっしなー。こういうのってやれることが制限されている今じゃないとじっくり考えられないと思う。まだ思いつきの段階だけど、このワクワクを育てていって、いつか二次元と三次元をつなぐ取り組みができたらいいなっしなー!

 

――「二次元と三次元をつなぐ」は、別世界から来られたふなっしーさんだから持てた発想のように思います。ぜひ実現してください!ありがとうございました!

 

ふなっしーの直筆サインをプレゼント!

 

記事公開を記念して、抽選で1名様にサイン色紙をプレゼントいたします。
ふなっしーさんからの温かいやる気メッセージも入っています。ふるってご応募ください!

応募は締め切りました。ありがとうございました。

 
 

 


 

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この記事を編集した人

ほんのまともみ

やる気ラボライター。様々な活躍をする人の「物語」や哲学を書き起こすことにやりがいを感じながら励みます。JPIC読書アドバイザー27期。



 
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