新納一哉さん、ゲーム開発にかける想い「やりたい気持ちに、ウソをつきたくない」
2020.07.29
生活・趣味
2020.02.6
みなさん、こんにちは!やる気ラボの勝部です。
2020年が始まり、あっという間に一ヶ月かがたちましたね。正月休みが終わってまた日常へと引き戻されてしまい、「やる気がでない」「繰り返す毎日に疲れてしまった」という皆さんも多いのではないでしょうか。
そういうとき、あなたは何をしていますか?
ショッピングを楽しむ人、スポーツをして汗を流す人、少し遠出をしてみるという人。リフレッシュする方法は人それぞれ違うことでしょう。
しかし、もしあなたが、これらのどの方法を試してみても、いまいち自分にあった方法が見つからないというのであれば、ぜひ試してみて欲しいリフレッシュ方法があります。
それは、「坐禅(座禅)」を体験すること。
「坐禅はお坊さんがやる仏道修行でしょ?」と不思議に思う人もいるかもしれません。しかし今では坐禅は、宗教・宗派、さらには性別も国籍も無関係に、多くの人たちが取り入れているリフレッシュ方法でもあるのです。
今日は、筆者の坐禅体験談と、「なぜ坐禅がやる気に効果的なのか」その理由のお話です。表参道駅から徒歩10分の長谷寺で、坐禅の極意をうかがいました!
筆者が初めて坐禅を体験したのは、小学生の時。なにかのツアーで訪れたお寺で、わけもわからず畳の上に座らされた挙句、お坊さんの持った棒でバチーッンと肩を叩かれ、半泣きになったという苦い記憶があります。
(ちなみに、坐禅で使われているアノ棒、警策<キョウサク>と言います。豆知識)
当時は集中力のない子どもだったので、ずっと同じ場所に座っているということが苦痛で仕方がなかったのでしょう。坐禅の意味や奥深さを理解できるようになったのは、もっと大きくなってからのことでした。
それは、大学受験生の時です。成績が思ったように伸びないことにあせりを感じたり、これからの将来に不安を感じたりすることは、受験生なら誰もが感じることだと思いますが、当時の筆者も、いっぱしにそんな悩みを抱えていたのでした。
そんな時、ふと思ったのです。「坐禅がしたい」と。
なぜ、そのように思ったのか定かではありません。今考えてみると、きっと忙しい現実から逃げだしたかったのだと思います。
いてもたってもいられなくなった筆者は、すぐに坐禅体験ができるという地元のお寺に駆け込みました。
そこで、人生2度目の坐禅体験をしたわけですが、雑念が出てくるたびに叩きつけられるあの棒はやっぱり痛かった。
けれど、なぜかちょっと気分が良くなりました。足を組んでジッと座っているだけなのに、気持ちがスッと軽くなったような気がしたのです。
「坐禅って、なんだかすごい!」
昔の人たちが守り続けてきた理由の一片を、この時少しだけ感じられたようでした。
この体験を経て、すっかり坐禅に夢中になってしまった筆者は、友達を誘って坐禅に行ったり、お家で足を組んでみたりと、いろいろしていたわけですね。そのおかげで(そんなわけない!)勉強がおろそかになり、とうとう志望校に合格できなかったというのはまた別のお話です・・・。
そんな筆者ですが、東京で坐禅できる場を探していたところ、なんと表参道駅から徒歩10分の場所に、坐禅体験をできるお寺があることを発見しました。
それは、大本山永平寺の別院・長谷寺。
21名の修行僧と13名の指導役が寝食を共にし日夜修行に励む、都内では珍しい曹洞宗の修行道場です。
このお寺で、毎週月曜日の18時30分から20時30分まで、一般の方向けに「月曜参禅会」が開催されているのです。
この坐禅会、都内の人々のご要望にお答えし、1972(昭和47)年から始まりました。坐禅に対する人々の関心が、高まっていたことがうかがえます。
現在の坐禅会は『初心者講習』『2回目~5回目講習』『参禅』と、3つのコースに分かれており、初心者でも安心して参加できます。サラリーマンや主婦、外国人など、1度の講習会になんと100人もの参加者がやってくるということです。
実際の修行道場で坐禅体験ができるなんてすごい!
そう思って、長谷寺へおもむくと、初心者コースの指導をおこなう高田尚事補が坐禅について教えてくれました。
高田尚事補によると、坐禅会の参加者には「リセット」するような気持ちで参加してもらいたいとのこと。
忙しい毎日を過ごしていると、毎日同じことの繰り返しで「自分はこれでいいのか」「本当にやりたいことなのか」とやる気を失ってしまうこともあるでしょう。そういうときに、坐禅が効果を発揮するのだといいます。
坐禅をして、急に仕事ができるようになるわけではありません。また、その場にジッとしているだけなので、一見意味がないことのように思われるかもしれません。しかし、この「静かに座るだけ」という行為こそ、現代社会においてとても大切な意味を持つものなのだそうです。
また、ここでの「リセット」とは「今までのことを帳消しにするという意味ではなく、すべてを受け入れること」だと、高田尚事補は言います。
坐禅の姿勢は自分の行動を制限している状態であり、それはいちばん物事を受け入れやすい姿勢です。今まであった楽しいこともつらいこともこの肉体で受け入れる、そして未来のことも全部受け入れる。そういう意味が、この坐禅の姿勢に込められているとのことでした。
なるほど。坐禅をすることが、自然と自分のすべてを受け入れるきっかけになっていたわけですね。今まで坐禅について深く考えたことはありませんでしたが、振り返ってみると、確かに坐禅をした後は必ず穏やかな気持ちになっていたように感じます。
坐禅の制限された姿勢こそ、やる気の源だったのです。
だからこそ、皆さんに勧めたい。何もせずにじっとしているだけで、やる気が出てくるきっかけになるなんてすごいことだと思いませんか?
東京には長谷寺以外にも、坐禅を体験できるお寺はたくさんあります。みなさんもぜひ坐禅会に参加して、新しいリフレッシュ方法を見つけてみてくださいね。
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この記事を書いた人
勝部晃多(かつべ・こうた)
やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。
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