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皆さんは、Liyuuさんをご存じでしょうか?
そのフォトジェニックなビジュアルが注目され、SNS総フォロワーは180万人超え。世界中のコスプレファンから、圧倒的な人気を誇っている中国上海出身の歌手・コスプレイヤーです。
2020年1月22日に、TVアニメ『はてな☆イリュージョン』OP主題歌「Magic Words」で、ランティスレーベルより歌手デビュー。同年11月25日にリリースした2ndシングル「カルペ・ディエム」は、TVアニメ『100万の命の上に俺は立っている』のエンディング曲に起用されました。
さらに、ラブライブ!の新シリーズ『ラブライブ!スーパースター!!』の唐 可可役にも決まっており、その勢いはとどまることを知りません。
今回は、そんな世界中から注目を集めるLiyuuさんに、コスプレイヤーとして投稿を始めた理由から、日本での仕事の大変さややりがい、今後への意気込みまで、気になるあれこれをうかがいました。
Liyuuさんの尽きることのない「やる気」に迫ります!
Liyuuさんが日本のアニメにハマったのは、小学6年生の頃。中国とはまったく違う学生生活の様子に、衝撃を受けたのが始まりだったといいます。
「自分が住んでいるところとは別世界のことのようで、すごく新鮮でした。特に、制服や学校が始まる時期がまったく違うんですよ。中国は始業が秋なのですが、日本は春、桜が舞う季節って羨ましいです!」。
中国にはない文化の魅力と共に、ますます日本のアニメにひかれていったLiyuuさん。テレビ放送だけでは飽き足らず、自らネットで検索してアニメを楽しむようになりました。
そんな時、偶然出会ったのがコスプレの世界でした。
「みんながネットでアニメのキャラクターになりきっているのを見て、自分も試してみたいと思ったんです!」。
――見ているだけではなく、自分も大好きな日本のアニメの登場人物になれるんだ!その思い1つが、Liyuuさんを突き動かしたのです。
中国のSNS・ウェイボーでのコスプレ初投稿は、高校1年生のとき。恥ずかしさや怖さなど、当時の彼女にはまったくありませんでした。
「格好をできる限り近づけ、写真を撮るときはキャラの思いなどを考えて表情を作るようにしている」という徹底っぷりは、当時の写真からもうかがわれます。
しかし、コスプレ投稿の動機は、「せっかく撮った写真を見てもらいたい」というもの。「ただ、同じコスプレ仲間と交流できればいいなという軽い気持ちでした」とのことで、これで生きていこうとは考えもしなかったといいます。
「小さい頃は歌手になりたいという夢があったのですが、高校生の頃に難しいと思い、将来は美術の先生になれればと考えていました」。
大学は地元・上海のデザイン学科に通い、コスプレはあくまで趣味として続けていました。
しかし、そんなLiyuuさんに転機が訪れます。
それは、Twitterに投稿したコスプレ写真がバズったこと。人気アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の登場人物をコスプレした投稿には、「かわいすぎ♡」「クオリティが高い!」といった多くの称賛の声が集まりました。
一気に、世界中から注目を浴びたLiyuuさん。この出来事をきっかけに、コスプレイヤーとしてコミックマーケットなどのイベントで活躍するようになりました。
そして、2018年に事務所と契約。ついに、日本で念願の芸能活動をスタートさせたのです。
「お話をもらった時は、夢じゃないかな?と思いました。本当に運がいいというか、現実のことのようには思えませんでした」。自分の好きなことが仕事になった喜びは、ひとしおのことだったと語ります。
さらに、2020年1月22日には、TVアニメ『はてな☆イリュージョン』OP主題歌「Magic Words」で、ランティスレーベルより歌手デビュー。同年11月25日にリリースした2ndシングル「カルペ・ディエム」は、TVアニメ『100万の命の上に俺は立っている』のエンディング曲に起用されるなど、歌手としても頭角を現します。
Liyuuさんは日本で、「歌手になりたい」という1度は諦めてしまった夢をもかなえたのです。
しかし、その一方で、契約当時の苦悩を吐露します。「以前、日本に遊びに来たことは何度かありましたけど、仕事としては何もしていないので、契約したときは実感がまったくわかなかったんです」。
また、中国に住み、仕事があるたびに来日するという働き方にも慣れが必要でした。
「完全に心の準備ができていなかったということもあり、初めての時は怖かったですね。周りのスタッフさんも日本人ばかりなので、すごくおとなしく自分を表現するようにしていました」。
さらに、異国で働くストレスは相当なものなのでしょう。何度も「あきらめそうになった」と続けます。
慣れない日本語に戸惑うことが多いことに加え、「元々体力があまりなくて、ダンスも苦手なんです」と、Liyuuさん。
「お仕事をハイペースにこなすことが大変で、休憩する時間も少ないですし、くじけそうになることもありました。本当にできるんだろうか…、もうダメかもしれない…。そんな気持ちでいっぱいでした」。最近は、コロナの影響で簡単には帰国もかなわず、寂しい気持ちもあるといいます。
そんな時、自分を支えてくれるもの。それは、「目に見える成果」と「過去の頑張り」だとLiyuuさんは語ります。
「これまで、あきらめそうになることも何度もありました。でも、練習を繰り返し、少しでもうまくなったことを実感すると、やっぱりもっともっと頑張りたいなという気持ちになれるんです」。頑張りの積み重ねが成果となり、それが新たな「やる気」の向上へとつながっているのです。
さらにLiyuuさんは、やる気が出ないときでも「以前自分が達成した【成果】が自分にやる気をくれる」のだといいます。
「あの時の努力や頑張りを思い出すと、自然とやる気がわいてくるんです!」。
エンドロールに自分の名前が流れるのを見る時、ファンが自分のサインに喜んでくれる時、周りのスタッフの細やかな気配りや応援…。そういった「成果」の表れを、モチベーションに変えているのだ、と。
そう答える彼女の表情に、内に秘める自信を垣間見ました。
取材の最後、Liyuuさんに今後の目標を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「ライブをしたいです!そしてもちろんコスプレイヤーとしても、いろいろなところで活躍する私を見てもらいたいです」。
新たな挑戦をする中でも、Liyuuさんの根本であるコスプレへの思いはブレません。「たくさんの人とコスプレの魅力を語り合いたい」。コスプレを始めた当時のその思いは、今なお健在です。
「コスプレの認知度は中国でも結構高いので、自分がもっと流行らせたいなんて言えませんけど…」。そう謙遜しながらも、「私の写真をみて、自分もやってみたい!と思ってくれる人が出てきてくれたら嬉しいです」と、はきはきとした流ちょうな日本語で答えてくれました。
現在は、YouTubeやファンクラブの活動を精力的におこなうLiyuuさん。今後もその活動から目が離せません!
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この記事を書いた人
勝部晃多(かつべ・こうた)
やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。
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