仕事・働き方

ロケ誘致による地域活性化―経済効果を得るために大切なこと―

2019.02.6

【編集局から】
自分の地域の豊かな自然をロケ地としてプロモーションし、地域を盛り上げたい!という思いを持って頑張っている団体は多いと思います。
映画制作者やロケツーリズムの観点から出たアドバイスは、地域の人びとのやる気を後押しし、より具体的な結果へつなげるものとなるのではないでしょうか。

情報提供:PR TIMES



島根フィルムコミッションネットワークによるセミナーが開催

映画やドラマなどのロケ地を活用し、観光誘客につなげるための手法を学ぶセミナーが、1月24日に島根県浜田合同庁舎で開催されました。

 

 セミナーでは、島根県出雲市出身で、「白い船」や「RAILWAYS~49歳で電車の運転士になった男の物語~」など、島根県を舞台にした映画を多数手がけている映画監督・錦織良成氏と、国内唯一のロケ地情報誌「ロケーションジャパン」編集長の山田実希氏が講演しました。

 錦織監督は、「映像制作者から見た島根は本当に魅力的なロケ地。豊かな自然や石見神楽などの伝統芸能は世界に誇れる」と強調。さらに、「映画は地域の宣伝のためにつくるものではない。フィルムコミッションに携わる方には、映画の完成度を高めるために、何ができるか考えてほしい」と助言しました。



また、山田編集長は、「ロケを誘致して終わりではなく、ロケ地をPRし、地域活性化につなげていくことが重要」と話し、朝ドラ「あまちゃん」のロケが行われた岩手県久慈市などの事例を挙げ、ロケ地のプロモーションの経済効果などを紹介しました。

 当日は、島根県内の市町村や観光協会の担当者など約80名が参加し、映像制作やロケツーリズムの第一線で活躍する二人の話に聞き入りました。


島根フィルムコミッションネットワークとは…

島根県、県内のフィルムコミッション(FC)及び広域観光組織が相互に協力し、県内市町村、観光協会、その他関係団体等との連携体制を構築することにより、島根県を舞台とする映画などの撮影を誘致・支援することを目的に創設されたネットワーク。


講師プロフィール

【錦織 良成氏】
島根県出雲市出身。
1996年『BUGS』で劇場映画監督としてデビュー。’99年『守ってあげたい!』 で脚本・監督を務め、一躍注目を浴びる。
以降、『白い船』、『うん、何?』、『RAILWAYS-49歳で電車の運転士になった男の物語-』、『渾身』、『たたら侍』など、島根を舞台にした全国公開作品を自身の企画、脚本で、多数手掛ける。
塾長を務めている映画制作のワークショップ「しまね映画塾」は、今年17年目を迎える。

【山田 実希氏】
2009年、(株)地域活性プランニング入社 ロケーションジャパン編集部に配属。
’13年に編集長、ロケーションジャパン大賞審査委員長に就任。
日本唯一のロケ地情報誌「ロケーションジャパン」の編集者として全国を取材。
映画・ドラマの現場取材や役者・監督インタビューのほか、各地で発足するロケ支援組織や、魅力ある地域資源を活用した商品開発の指導・サポートにも関わるなど精力的に活動。

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