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生活・趣味
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温泉と一言で言っても、この日本にまったく同じ温泉地は1つもありません。それは泉質や温度といったお湯の面だけではなく、文化や歴史、温泉街についても同様です。
僕自身、好きではない温泉地もたくさんありますし、もっと言えば、最初から温泉が好きだったというわけはありません。だからこそ、自分の好きな温泉地に出会ったときの喜びはこの上ないのです。
「温泉はちょっと・・・」という人でも、きっとハマってしまう温泉地が全国のどこかにあるはず。そして、温泉に入ればやる気が自然と湧いてくるはず。この記事では、読者の皆さんにそんな新しい発見をしてもらえたら幸いです。さあ、あなたのお気に入りの温泉地を見つけに行きましょう!
まずは、以下の【あなたのタイプ】を選択してみましょう。
温泉津(ゆのつ)温泉は、世界遺産にも登録されている石見銀山からほど近く、日本海に臨む港町にあります。この港町は、石見銀山が開発されて以降、銀の積み出し港として栄え、人々の心身を癒す湯治場としても有名になりました。
現在も、神社や古刹、格子戸になまこ壁、石州瓦の旅館や旧家が連なる細長い温泉街から、その栄光の歴史を感じることができます。
世界遺産「石見銀山遺跡とその文化景観」にも含まれるこの温泉街は、全国からも多くの観光客が訪れます。しかし、賑やかな歓楽街などは一切見られず、歴史を重んじた雰囲気が漂います。ライトアップされた温泉街は、まるでタイムスリップしたかのような趣です。
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四万(しま)温泉を代表する旅館「積善館」では、圧倒的な支持をほこるジブリ映画「千と千尋の神隠し」の世界観を存分に味わうことができます。
その外見はまさに「油屋」そのもの。江戸期を前後して開業したこの旅館では、アニメのような伝統的旅館建築や千尋が生活していた女中部屋、「カオナシ」に襲われた階段、宴会室のある廊下など、映画の世界を見学することができます。
温泉街は大正・昭和時代の面影をよく残しており、スマートボールで遊べる遊技場や、木工体験や陶芸体験ができるお店もあります。家族そろって楽しめること間違いなしです。
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白骨(しらほね)温泉は周りを山と川に囲まれており、 山峡ならではの郷土料理をいただくことができます。四季によって食事のメニューは異なりますが、川魚や山菜などの山の幸が中心です。
乗鞍岳北東麓の標高1,400m、梓川の支流・湯川の、きれいな水で育ったイワナは絶品。イワナの塩焼きや姿造り、骨酒を味わうことができます。
そのほかにも、信州名物馬刺しや信州そば、鯉の甘露煮など、普段食べられない信州の郷土料理を、心ゆくまでいただくことができます。また、朝の温泉粥は、腸内環境の改善に効果絶大です。
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鳴子温泉郷は、中心の鳴子温泉と隣接する東鳴子、川渡、中山平、鬼首の5温泉で構成される温泉地です。源泉総数は温泉大国・東北地方においても最多で、その数は400本近くにまで及びます。
なんとこの温泉郷では、新泉質表示による大分類10種類のうち8種類がそろいます。
鳴子では青白色がきれいな硫酸塩泉、東鳴子では黄湯や黒湯を楽しめる炭酸水素塩泉、川渡ではシェリー酒色の硫黄泉、中山平ではぬるぬるのうなぎ湯、鬼首では無色透明な塩化物泉をそれぞれ楽しむことができます。
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熱海温泉が名湯の誉れを手にしたのは江戸時代。将軍・徳川家康が湯治に訪れた際に気に入り、その名前が全国的に広がっていったといわれています。家康は全国の病気の大名に源泉を送ったと伝えられていることからも、熱海温泉が大のお気に入りだったことがわかります。
家康の熱海思考は歴史上の多くの著名人に受け継がれ、明治以降は政財会人の別荘も建ち並びました。中でも起雲閣は、1919年(大正8年)に別荘として築かれ「熱海の三大別荘」と賞賛された名邸です。
その他にも、古き良き昭和の趣が感じられる熱海銀座や12種類のテーマガーデンが点在する「アカオハーブ&ローズガーデン」など、休暇におすすめなスポットが満載です。
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江戸時代以前から「姥子(うばこ)の湯」として親しまれてきた一軒宿の湯治場です。「金太郎のかよい湯治」の別名を持つ館の裏手には、金太郎の母親とされる姥を祀った山姥堂や箱根権現社のほか、眼病快癒御礼の奉納幕や石仏が残される薬師堂があります。
浴場は、携帯の持ち込みはもちろん、シャンプーや石けんなどの使用が禁止されています。また、日によって温泉の湯量が増えたり、温度が高くなったりすることもあります。 さらには、湯枯れする時期や水道管が凍結する時期もあり、臨時休業する場合もあるそうです。
秀明館の自然にまかせたこのスタイルこそが、本来の温泉の味わい方であると感じます。人が極力手を加えず、湯と自然に感謝する。温泉信仰の神髄が、ここにあります。
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日本最大の源泉数と湧出量をほこる別府温泉郷は、まさに温泉のテーマパークです。
地獄組合に加入しているのは海地獄、鬼石坊主地獄、かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄、血の池地獄、龍巻地獄の7つ。地獄共通券を購入すれば、それぞれの場所で、普段目にすることはできない地獄のような温泉の凄みを味わうことができます。
また、明礬(みょうばん)温泉では泥湯、鉄輪(かんなわ)温泉では蒸し湯、別府温泉の竹瓦温泉では砂湯と、普段体験することが難しい入浴方法を一度に味わうことができます。カップルでも、一人旅でも、子供連れの家族でも、どなたでも間違いなく楽しめる温泉郷です。
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岩井温泉は現在、宿3軒に共同浴場が1軒と、決して大きな温泉地ではありません。しかしこの地では、こんこんと湧き続ける源泉と「湯かむり」と呼ばれる奇習が、1300年の歴史の中で守り継がれています。
それは、ゆかむり唄をうたいながら互いに湯をかけあってのぼせを防ぐ独特な入浴作法です。手ぬぐいを頭にのせ、ポカポカと湯をたたくその姿はユーモアたっぷり。リズミカルなゆかむり唄は、長いものではなんと100番まであると言われています。
温泉内には作家・尾崎翠の人生を学べる「尾崎翠資料館」、近隣には国指定史跡「岩井廃寺塔跡」や鳥取県最古の擬洋風建築「旧岩井小学校校舎」などがあり、歴史散策を楽しむこともできます。
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岩下温泉は1300年の歴史を持つ山梨県最古の温泉で、現在は一軒宿。宿は新館と、国の有形文化財として登録されている旧館に分かれています。
入浴専用施設の旧館は、立ち寄り入浴も可能。源泉温度28度のぬる湯は長湯ができるため、有効ミネラル成分を皮膚からよく吸収できることに加え、心身をリラックスさせ、ストレスや疲れを除いてくれる効果があるとのこと。『坊っちゃん』の主人公も、岩下温泉旅館のような珍しい半地下の温泉に入浴したといわれています。
家に帰ったかのような安心感を覚える民家のような施設で、都会の喧騒から離れてのんびりリフレッシュしたいときにうってつけの温泉です。
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玉造温泉は、733年に完成したとされる『出雲国風土記』にも登場する、正真正銘の古湯です。暖かい橙色の街灯がともる夕方から夜にかけては、浴衣を着て温泉街を散策するのが格別。日本の温泉街の風情を楽しむことがでます。
「日本で最初の美肌温泉」をうたう玉造温泉。これは『出雲国風土記』の「一たび濯(すす)げば容姿端正」という記述を典拠にしたものですが、玉造温泉の含石膏・食塩-芒硝泉という泉質は科学的にも美肌効果が実証されています。
湯薬師広場では温泉ボトルいっぱいに温泉水を入れて持ち帰ることができます。お風呂に入った後に顔に吹きかければ、保湿効果も抜群です。
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行ってみたい温泉地はみつかったでしょうか。
日本全国にはここで紹介した温泉意外にも、すばらしい温泉地が山ほどあります。ぜひ、自分だけのお気に入り温泉地を見つけてみてくださいね!
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この記事を書いた人
勝部晃多(かつべ・こうた)
やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。
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