新納一哉さん、ゲーム開発にかける想い「やりたい気持ちに、ウソをつきたくない」
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仕事・働き方
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【前編はこちら】サバに乗り、サバを歌い、サバに生きる男–サバ博士 右田孝宣
町口 20代のころ、オーストラリアに単身で修業に行かれたとのことですが、きっかけは?
右田 23歳のとき、魚屋に勤めていたのですが、部下をまとめている上司の疲れ切った様子と将来の自分を重ね合わせて「このまま定年まで働いていいものか」と疑問を感じるようになりました。
そこで他にチャレンジできることがあるんじゃないかと考えていたところ、職場に丁稚奉公(でっちぼうこう)にきていた子との会話の中でヒントをもらったのです。その子のお兄さんが中国で貿易をしているというのをたまたま聞いた瞬間、「それってカッコいい!」と思って。直感的に、次にチャレンジするのは海外だと思いました。
町口 それで、海外へ行くことを決めたんですね。渡航先はどうやって絞り込んだんですか?
右田 まず、ワーキングホリデーができる国を調べてみたんです。すると、韓国、カナダ、オーストラリアが行けそうだと分かりました。
町口 そこから条件に合う国を考えたんですね?
右田 いや、そこで決めちゃいましたよ? 「韓国は近すぎる。カナダは寒い。じゃ、オーストラリアに」と(笑)
町口 軽っ!(笑)
右田 正直、そんなに深く考え込んだわけではないですね(笑)
町口 しかし、はじめての海外で仕事を見つけるというのも大変です。現地にお知り合いはいらっしゃったのですか?
右田 えーっと、知り合いの知り合いのそのまた知り合いならいましたよ?
町口 それ、要するに他人じゃないですか!?
右田 そうですよね。実際、あてにしていたわけではありませんでしたし。まあそんなことよりオーストラリアでの生活がすごく楽しみでした。英語ぜんぜんできなかったんですけどね。
町口 …なんとかなっちゃうものなんですねー…。
右田 最初の3カ月ほどはオーストラリアを旅しながら回っていました。宿泊先ではカルチャーショックの連続。泊まった部屋が男女混合だったり、裸のまま歩き回っている人がいたりと文化の違いを肌で感じましたね。
でも、現地の人とのコミュニケーションを通じて「日本は四季があるんだよね。」と尋ねられるなど日本の良さをあらためて教えてもらうこともあり、貴重な体験をできたと思います。
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