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2020.07.29
子育て・教育
2019.03.3
【教育】【幼児】【小学生】【保護者】
大谷大学教育学部(京都市)は3月1日、幼児・小学生の子どもをもつ保護者を対象に「幼児教育・小学校教育に関する保護者の意識調査」の調査結果を発表しました。
それによると、いまでも心に残っている小学校の先生の話・言葉について、「道徳や生き方についての話」「ほめてくれた言葉」が上位であることが分かりました。
かつてお世話になった先生の言葉や話が、大人になってもずっと心に残っている――。そういうことは少なくないようです。子どものやる気を引き出す言葉として、参考になる調査内容かと思います。
情報提供:@press
◆調査タイトル:幼児教育・小学校教育に関する保護者の意識調査2019
◆調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする幼稚園児・保育園児または小学生の子どもがいる20歳~59歳の男女
◆調査期間:2019年1月8日~1月9日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査地域:全国
◆有効回答数:1,000サンプル(有効回答から親の性別×子どもの性別×各就学段階がほぼ均等になるように抽出)
回答者のうち、いまでもこころに残っている“小学校の先生の話や言葉”があるという人(471名)にその内容を聞いたところ、「道徳や生き方についての話」が28.2%で最も高くなったそうです。先生の人生観が垣間見られるような深い内容の話に、こころを動かされたという人が多いという結果となりました。ほかには「ほめてくれた言葉」(26.1%)、「先生の子どもの頃・若い頃の話」(20.0%)が続きました。
先生にほめられたという経験は、やはり子どもに大きな影響を及ぼすようです。また、先生の若かりし頃の話に、意外性を感じたり親近感を抱いたりした人も多かったという様子をうかがわせます。
男女別にみると、「勉強の仕方についてのアドバイス」(男性14.6%、女性7.8%)や「偉人や有名人の名言やエピソード」(男性13.4%、女性5.0%)では男性のほうが高くなりました。勉強に行き詰まったときに先生からもらえたアドバイスや、授業中などに先生が話してくれた名言や偉人伝が印象的だったと感じている人は男性に多いことがわかりました。他方、「ほめてくれた言葉」(男性20.6%、女性32.6%)では女性のほうが高くなりました。
一方、いまや子どもを見守る立場となった保護者は、子どもの教育についてさまざまな不安をかかえています。果たして、保護者の方々は先生に対してどのような期待をいだいているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、幼稚園・保育園の先生の理想像を聞いたところ、「ほめるのが上手」が52.0%で最も高く、次いで、「こころと向き合ってくれる」(48.9%)、「真剣に話を聞いてくれる」(48.5%)となりました。ほめ上手な先生や、子どもの“こころ”に対して真摯に向き合ってくれる先生、話に対して真剣に耳を傾けてくれる先生を、幼稚園・保育園の先生の理想像と考える人が多いようです。また、「優しい」は31.2%、「厳しく叱ってくれる」は22.8%と、幼稚園・保育園の先生には厳しさより優しさを求める親が多い傾向がみられました。
次に、小学校の先生の理想像を聞いたところ、「真剣に話を聞いてくれる」が55.0%で最も高く、「信頼関係を築けている」(54.7%)が続きました。小学校の先生の場合は、話を聞いてくれる姿勢や信頼関係を重視する親が多いことがわかりました。
さらに、自身の子どもに対し、先生からかけられた言葉のなかで、嬉しかった言葉は何か聞いたところ、1位は「優しいですね・思いやりがありますね」(114人)、2位「頑張っていますね・頑張り屋ですね」(55人)、3位「よく頑張りましたね」(29人)となりました。自身の子どもが幼稚園・保育園や小学校で優しさや思いやりを持って行動しているということを聞いて、何より嬉しいと感じる親が多いようです。また、子どもの頑張りを先生に認めてもらえることにも喜びを感じる親が多い結果となりました。
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